イタリア靴解説vol.3「ステファノ・ベーメル」

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少し間が空いてしまいましたが、靴解説の続きです。

イタリア靴解説の第3回は
私の最も好きな靴ブランドの1つ
「STEFANO BEMER(ステファノ・ベーメル)」です。

”ビジネスに対応できる”希有な本格イタリア靴。

機能的な側面としての履きやすさと品質、
そして美的側面としての高いデザイン性、
ともすると相反する二つの要素が見事なバランスで同居しており、
既成靴として最高次元の世界観を構築していると思います。

靴の修理職人としてキャリアをスタートしたベーメル氏。
やがてゼロから靴を作り出すビスポーク(スミズーラ)靴に興味を持ち、
その技術を習得していきます。
そして若干23歳で、フィレンツェに自らの名を冠したス・ミズーラ靴専門店を構え、
以来数多くのアートピースを生み出すこととなります。

その類稀なセンスとクリエイティビティ、職人としての見事なまでの技量で仕上げられた靴は、
瞬く間にイタリアのうるさいファッション関係者たちから“天才アルティジャーノ“という賞賛の声を得ます。

その声の主の一人があのフィレンツェの名店”タイ・ユア・タイ“のオーナー、フランコ・ミヌッチ氏。
決して時代に流されること無く、普遍的な名品・良品のみを見抜く卓越した
審美眼を持つと評判の男フランコ・ミヌッチに太鼓判を押され、
さらに識者が認めた工芸品が並ぶDAギャラリーに永久展示されたという事実を記せば、
このステファノ・ベーメル氏がどれほどの靴職人であるかを理解できると思います。

昨年5月末に私、初めてフィレンツェ本店を訪れました。
残念ながらベーメル氏本人にはお会いできませんでしたが、
ビスポーク靴サンプルやプレタポルテが整然と並んでいる
フィレンツェの街角にある小さなサロンは、
靴好きにとっては堪らないとてもワクワクする空間でした。

当店には常に10足のステファノ・ベーメルの靴を展示しています。
一度、お手にとって眺めてみてください。
職人の魂が感じ取れるはずです。

当店でもベーメルの素晴らしさを理解し、
ご自分の靴として愛用くださる方が増えており、
嬉しい限りです。

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