当店について

皆さま はじめまして。
Artigiano ciao オーナーの丹下徹です。

当店は
クラシコ・イタリア服に特化した、
国内でも例を見ない
クラシコ・ユーズドウェア専門ショップです。

当店は
クラシコ・イタリアに魅入られた私が
『世界にはこんな素晴らしい洋服があるんだ』
という感動と情熱を発信すべく

『本当に良い服・靴を賢く手に入れ、永く愛用する』
を叶えるショップとして、2009年に誕生しました。

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【Q.クラシコとは?】

「クラシコ(英: クラシック)」
という言葉をご存じでしょうか。

なんとなく昔に作られた古い物…?

実は、現在作られているものにも
「クラシコ」と呼ばれるものが、
少ないながらも存在します。

本来、「クラシコ」は
”正統・本流”、”最高・極上”
という意味合いで使われます。

時間に風化されず、正統を守り続けることで
文化そのものを纏うまで成熟したもの。
それが「クラシコ」。

時代を超えて残り続けたモノです。

当店が専門とする
”クラシコ・イタリア紳士服”は、
直訳すると
『時代に流されない。正統かつ最上の文化的なイタリア服』
となります。

当店が扱う服は、そんな服たちです。

 

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【良いものを、永く。】

 

”良いモノを愛着を持って長く使う”
”歴史と想いを受け継ぐ”

-クラシックスタイル本来の価値観-
-クラシコ・イタリアの服や靴が持つ文化-
当店はこの文化をリスペクトしています。

クラシコ・イタリア服の原点は、
ス ミズーラ(英:ビスポーク)。
つまり、注文服です。

上質な生地だけを厳選し、
卓越した職人の手仕事で時間をかけて仕立て上げる。
それは最高に美しく、最高に着心地の良い逸品。

それらを大切に着続け、時が来たら子息に譲る。
そんな素敵な風習が、イタリアには根づいています。

例えば、袖のボタンは全て切羽(本開き)にせず
一番上のボタンホールを1つだけ閉じて(眠らせて)おく。
時が来たら、袖丈をお直しできるよう、
敢えてこのようににしておくのも伝統です。

今やイタリアも、生活様式の多様化で既成服が全盛。
しかし、”上質な生地を使い熟練した職人の
ハンドワークによって最高の服を仕立てる”
という基本理念は、既成服であっても変わていません。

その証拠に、
注文服とほとんど同じ工程=『手仕事で”既製服”を作る』
工房が、イタリアには存在し続けてきました。

しかしこれらは量産できないため、
高価で、なかなか手に入らない。
ファストファッションのように
数を売れるものではありません。

それでも、
本物の洋服を着る喜びを提供したい…
という、強い情熱が感じ取れます。

現代は大量消費時代が終わりを迎え、
限りある資源は枯渇に向かっています。
モノを大切に使うという、
現代の考え方にマッチしています。

”上質な洋服をメンテナンスし、永く着る。”
その価値観を、洋服文化になって久しい
ここ日本でも見習いたいものです。

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【時代に流されない、揺るぎない信念。】

クラシコスタイルは
200年以上前にベースが完成し
緩やかに成熟してきました。

そのため、数年で流行遅れになり
着られなくなるようなことはありません。

真の意味で”一生涯”活用できるでしょう。

長い目で見れば
コストパフォーマンスがとても高い洋服。

人生の成功や幸せをつかさどるシーン、
さり気ない日常を彩るワードローブに
最も似合う ”着る芸術品”。

それが当店がご提案する、
クラシコ・イタリアです。

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【装いの源流、クラシコ。】

「クラシコイタリア」
「ブリティッシュトラッド」
「アメリカントラッド」
世界基準となる『クラシックスタイル』の
3大カテゴリー。

現在世界中で生産される
スーツやジャケットは、
全てこの『クラシックスタイル』を
手本にしています。

ミラノやパリ・ロンドン・東京などで披露される
コレクションブランドの流行服=
モード服(伊: モーダ服)も、そう。

普遍の牙城をいかに崩して個性を加えるか、
ブランドやデザイナーは腐心し、
シーズン毎に提案を変化させます。

例えるなら、モード(モーダ)の主役は
ブランドと、服と、旬。

それに対し
クラシコ服の主役は
伝統、着る人、そして”相手”。

着用者をいかに引き立て、美しく見せるか。
そして、対峙する相手への敬意を、服装を通して示す。

クラシコ服は着用者の黒子であり、
体の一部でもあるのです。

全ての源流であり、原点。
樹木で例えると”葉や花”がモード服。
それを支える”幹や枝”がクラシコ服。
と言うと、分り易いかも知れません。

 

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【ファッションに、クラシコというTPOを。】

 

皆さんは
普遍的なクラシコ服or時流を反映したモーダ服
どちらの服がお好きですか?
それとも、とにかく低コストを追求しますか?

どれを選んでも自由です。

重要なのは、
「気分やTPOに合わせてスタイルを変えて良い」
ということ。

そして、
「ご自身の価値観やライフスタイルに合った洋服を選び」
「お会いする相手を想い、場に相応しい洋服を選ぶ」

ということです。

自己表現の場や、敬意・礼を示す場で
最も大切な『身なり』を疎かにしたり
使い捨てをあてがうのは、寂しい気がします。

自分を知り、洋服を知り、時にルールを知る。

”装い”に客観性が求められるのは
自身を律し、相手を尊重する心得ゆえ。
それが紳士たる所以です。

当店は、
そんなファッションと文化を楽しむ皆様を
応援いたします。

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【洋服から、心の豊かさを。】

”クラシコ服”はどういった人々に着られ、
愛されてきたのでしょうか。

富裕層でしょうか?
華々しいハリウッドスター?
成功者?
拘り人…?

どれも一つの正解ですが
少し違います。

クラシコを選ぶ人は、
物事の本質を見極め
成功から更に一歩進み
心の豊かさを大切にしている人です。

私はそういった方々に
敬意を払い、成幸者と例えています。

この言葉は怪しげなモノではなく、
私どもが敬愛し、クラシコ・イタリアを
日本に広めた立役者である、落合正勝氏の
洋服への価値観が基になっています。

社会的地位や・物質的な満足感だけでない、
自身のライフスタイルそのもので
幸せを成す人を、氏はそのように表現しました。

”成幸者とは、私の事だ!”と思われた方、
ぜひ当店に遊びにいらしてください。
更に洒落者を目指しましょう。

逆に
”私には関係なさそうだなぁ”
”分不相応だなあ”
と思われた方。

実はかつての私もでしたが…
そういう方にこそ当店はクラシコ服を
お届けできる、と考えています。

「人生を楽しみたいな」
「いつかそうなりたいな」
「少し興味はあるけれど…」
とご自身の人生をがんばっていらっしゃる方。

現実的な価格でお手に取って頂く機会を作り、
ファッションスタイルからご自身を見つめ直し
成幸に近づいて頂くお手伝いをするのが、
当店のミッションであり、存在意義です。

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正統で上品な紳士スタイル、
「クラシコ・イタリア服」。

「本当に良い服・靴を賢く手に入れ、永く愛用したい」

そんな価値のある考え方が日本にも広がってゆけば良いな
という想いとともに。

一洋服屋という枠を超えて
ご縁を頂いたお客様のお仕事やご趣味、
ライフスタイルが
より豊かで愉しいものになるよう

クラシコウェアという”時代と・幸せを受け継ぐ服”
を通してお手伝いができればと考えております。

それが、趣味であらゆる洋服を着倒し、
工学修士から福祉介護用具開発者-
自動車内装開発エンジニアを経て
30才の転機でクラシコイタリアと出会い、
35歳でゼロから幸せな服屋さんに転身してしまった、
”幸服な丹下”が、第二の人生を捧げるライフワークです。

長文を最後までお読みくださり感謝申し上げます。

貴方様とのご縁を心より愉しみにしております。

Artigiano ciao (アルティジャーノ チャオ)
代表 丹下徹