ジャケットの質を1秒で見分ける方法

Ciao!東京駅前店の小山です。

安いジャケットと高いジャケットで一番違う点はフィット感ですよね。平面の布を立体的な人間の体の形に合わせるため、高いジャケットではアイロンワークによって生地を曲げています。

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たった数枚の生地で作られたジャケットが、首回りから肩にかけて貼り付くような曲線を描けるのは見事なものです。

さて、本題の「ジャケットの質を1秒で見分ける方法」は、

1.お店に行きます
2.千鳥・格子柄のジャケットを探します
3.上衿を見ます

以上です。

下の写真を見てください。上衿が曲がっているのが分かるかと思います。

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こうすると更に分かりやすいと思います。

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ストライプ柄は曲がる線に対して垂直になるので分かりにくくなります。

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上衿を曲げる目的は2つあります。1つ目は体のラインに合わせた曲線を作ることです。

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2つ目は上衿とラペルを体側に押さえ込むためです。上衿は写真のように体の外側に向かって生地が曲げられています。生地を曲げると反動で戻ろうとしますが、その力を利用して繋がっているラペルと共に体側に密着させようとするのです。

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いかがでしょうか?既成品なのに吸いつくようなフィット感があるのはこのような手間がかけられているからです。

Ciao ciao

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