こんばんは。
Artgiaino-Tokyo Ginzaです。
10月のアーカイブは
クラシックの中に宿る『モダン』
をテーマに展開します。
クラシックウェアやクラシックスタイルが
好きになってくると
『この服はクラシックだよね』
『この服はモダン的な解釈があるよね』
といった言葉を耳にするようになります。
モダンとは、”現代的”という意味を表します。
クラシックスタイルなのにモダンとはこれ如何に?
といったところですが、
時代のトレンドや作り手独自の感性が反映された
ものは総じて”モダン”と表現されます。
もっと言えば、その時代時代の世俗=モダンが
文化として定着した集合体が『クラシック』
ですので、究極的にはモダンとクラシックは
表裏一体であり、切っても切り離せない関係です。
一方で、モダンというのは現代的な価値観を
増幅し、時には誇張して表現しますので、
消費的な目線で考えると一過性のものに
なりがちな側面もあります。
これらはモダンと区別してモード、
イタリアファッションではモーダ系とも
表現されることもあります。
例えば一時期流行したタイトなシルエットも
現在のクラシック回帰路線ではかなり異質で
時代遅れ感は否めません。
逆にビッグシルエットもあと数年もすれば
流行が過ぎる可能性も高いです。
そういった意味では、時代を経ても変わらない
ど真ん中を突き進む”クラシコ”というジャンルは
大木のようにブレない価値観を有しています。
クラシコイタリアの源流:ドメニコカラチェニ
そんな中、クラシコの中でも特異的な
モノ造りをするサルトリア(仕立て屋)が
稀に存在します。
これらはファクトリーメーカーが
消費的ファッションとして展開する
”消費されるモード”とは異なり、
伝統文化に裏打ちされた技法を基に
新しい解釈を取り入れようとしています。
つまり『本気のモダン』とも言えます。
世俗の流行に左右されてしまいそうな
リスクを冒してまで新しいスタイルに
果敢に挑戦する姿は、革新者であり、
ニュースタンダードを生み出す予感さえします。
今回のイベントでは、
モダンとクラシックの融合とも呼べるブランド
『SARTORIA DAL CUORE(ダルクオーレ)』
を軸に、モダンの神髄とは何か?を
お客様と共に考察。
そのメリハリあるシルエットや
見る角度によって万華鏡のように印象を変える
スタイルの魅力を実物とともに解説いたします。
10月の丹下オーナーの在店期間は
10/22(土)・23(日)の2日間となります。
在店期間中はその場での査定・下取りが
行えますので、是非ご活用ください。
NHKの文化服飾講師への着任など
活躍の場を広げる丹下オーナー。
クラシックスタイルの生きた情報を交えながら
楽しくお洋服のコーディネートをお手伝いします。
最後に、営業日に関するお知らせです。
10/6(木)~10/7(金)の期間は、
スタッフが近隣イベント参加のため
『事前予約制』とさせて頂きます。
※10/8(土)~10/10(月)は通常営業ですが、
時間帯によっては不在の場合が御座います。
ご来店予定の方は事前予約をお勧めいたします。
東京店へのご連絡はこちら
今月も皆様のご来店をお待ちしております。
Artigiano-Tokyo Ginza