しばらく時間があいてしまいましたねーっ ごめんなさいまし
イタリア靴解説の第2回は「シルバノラッタンジ」です。
本格靴好きな人で知らない人はまずいない天才靴職人の名を冠する
イタリア靴を名実ともに代表するシューズブランド。
9歳から靴作りを始めたという靴職人シルバノ・ラッタンジが1971年にイタリア中部マルケ地方で創業しました。
先般ご紹介した「ステファノ・ブランキーニ」が靴のフェラーリと謳われるのに対し、
「シルバノ・ラッタンジ」は靴のランボルギーニと言われます。
靴が分からなくても男性なら何となく掴めるはず。
この比喩は言いえて妙だと思います。
ラッタンジの功績は、既成靴をアートの領域にまで高めたことにあるでしょう。
独特な感性で描かれるデザインを高度な職人技を駆使して具現化する。
結果として量産品には持ちえない魅力が生まれるのです。
ただし値段もびっくりの破格ですが。笑
シューズの持つ特長を表現すれば、矛盾するようですが
「重厚でいて華やか」「シックでいてセクシー」「クラシックでいてモード」。
不思議ですが、対局にあり相反する言葉のどれにも当てはまる要素を持つ、
価値の分かる方にはこれ以上なく魅惑的なドレスシューズなのです。
当店には常に10足のシルバノラッタンジの靴を展示しています。
一度、お手にとって眺めてみてください。
靴という名の芸術を。