【初めてのクラシコ】ジェントルとダンディの共存・リベラーノ・リベラーノ

こんにちは。Artigiano-Tokyo(東京銀座店)です。

上半期は主にナポリ仕立てにフォーカスしてきましたが、
今回は久しぶりにフィレンツェの名門、
リベラーノ・リベラーノが纏まって入荷しております。

近年まとまった数のリベラーノを集めるのが難しく、
特集のスパンとしてはそれなりに開いてしまうため
貴重な機会と思います。

サイズも満遍なく揃いましたので、
今月は是非東京銀座店にお越し下さい。

 

 

リベラーノについては数年に渡り
何度かブログで触れてきましたので、
今回は初めて本格クラシコイタリアの中で
リベラーノを選ばれたいという方に、
どのようなケースでお勧めできるかをお話します。

過去ブログ①
過去ブログ②

まずリベラーノのスタイルを一言で表すなら、
『二律背反』『現実とフィクションの狭間』
となるでしょう。

 

リベラーノ、サイズは50相当。 メランジのネイビーカラー。 当ブランドらしい艶やかな発色の、起毛がかった生地を採用。 やや硬質なハウススタイルにこのような 柔和な生地感をもってくるのが”いかにも” リベラーノ流。 ウエストを強く絞るリベラーノとしては ウエストにややゆとりがあり、 しっかりとしたご体型の方でも対応可能。

 

カントリーで都会的。
無機的なのに有機的。
英国的なイタリア調。
古典なのにアイコニック。

鍛えぬかれた肉体のように硬質な上半身と
ウエストにかけ艶めかしく収束するライン。
いかにも英国調なカッチリ感でも、
いかにも南方っぽい柔らかさでもない。
非常に堂々としながらもその中に在る
奥ゆかしさとやさしさ。

この滋味深く独特の立ち位置/スタイルは
フィレンツェ仕立てが高く評価される理由とも言えます。

リベラーノ、サイズは44-46相当。肉厚なカシミヤ混ウールのビスポークジャケット。 ライトツイード調の生地を採用し、 耐久性を確保しながらカシミヤ混特有の好発色 が目を惹く一着。 リベラーノは情緒に訴えかけるような起伏、 色彩や表現の豊かさなど、 アーティスティックな要素が 洋服に織り込まれています。 優美で優しげな印象の中に 男性的な力強さと色気が宿る。 身長170cm前半、体重60kgのスタッフで ジャストサイズ。

 

色彩はイタリアらしい色彩の生地を
用いながらもインパクトに振らない
大人な色味の生地感が多いのも特徴です。

香り立つ男性性の中にさとひと匙のフェミニンを
加えたその美的表現は、
イギリスでもイタリアでもない、
『フィレンツェ』というジャンルを確立しています。

この直感的な『カッコよさ』を詰め込みながら、
人間の持つ二面性や、作品としての誇張と謙虚さという
相反する複雑性を内包しているのがリベラーノの
魅力でもあります。

パターンとしては肩幅を広くとり、
(イタリアの中では)比較的しっかりとした
芯材を入れるのが特徴です。
これにより直線的でエッジの利いた
肩のラインが構成されています。

全体的に重めの生地を使う傾向にありますが、
近年においては柔らかな生地感も用い、
表現の幅がより多岐に渡るようになりました。

向いているご体型の方は
・肩幅が広め
・胸板は普通~厚め
・いかり型よりは撫で肩
向けとなります。

肩幅が狭い方は肩先が若干余ることがありますが、
肩線の先端ギリギリまで攻める設計のため、
肩が落ちている感覚はあまりないと思います。

リベラーノは世界的に名の知れたブランドですが、
正直ご体型との相性がそれなりにある
サルトリアと考えています。

ナポリ仕立ての既成個体と比較すると、
リベラーノの既成個体は比較的体型への
許容範囲はそれほど広くありません。

これは比較的硬質な生地や芯材を多めに
用いる仕立てにも関係します。

 

しかし綺麗に『ハマった』ときの感動は
素晴らしいものがあります。
特にビスポーク個体の多くは流石の着心地で、
身体への追従性も抜群です。

本格クラシコイタリアのサルトリアは
ネームで買うべきではないと常日ごろから
お伝えしておりますが、
とにかくまずはリベラーノを着て見たい
という方は値段で選ばずビスポーク個体を
お召しになってみることをお勧めします。

 

 

元来『ジェントルマン』と『ダンディ』は
全く異なる出自を持っており、
相反するものとされてきました。
しかし文化や時代の成熟を経る中で、
二者択一で語る原理主義的価値観は影を潜め、
それぞれがグラデーションとして繋がる
時代へと進化しました。

リベラーノのスタイルはまさに時代の変遷と、
人の精神性や文化を内包した
モダンクラシックと言えます。

画一的なものの見方を良しとしない方に、
リベラーノの世界観はきっと受け入れられる
と思います。

 

 

今週末の名古屋本店によるトランクショーに合わせ、
リベラーノの商品化は何とか間に合いました。

6月下旬から名古屋本店はイタリア買付のため
2週間程お休みとなります。

イタリア遠征前の気合の入った月となりますので、
梅雨時の肌寒い時期、
夏前最後のジャケットシーズンを
是非ご堪能頂けたらと思います。

Artigiano-Tokyo

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