創業は1935年。ルネ＆アンドレ・オーベルシーによりパリのヴィヴィエンヌ通りに店を開いたのが始まり。
創業当初より、イギリスのビスポークメーカーの伝統とクオリティーの高さに影響を受けていたが、’56年にイタリアに工場を移した事でそのスタイルにも変化がおきる。
イギリスの伝統に裏打ちされた品質、イタリアのクリエイティブで繊細なアルチザンシップ、フランスならではのエッセンスという3つの要素がミックスした、AUBERCYならではのスタイルを確立していった。

また、同社は大資本と結びつかず、あくまでファミリー経営にこだわる稀有な存在である。
これは品質・スタイルともに自分たちが最高と思うものを創り続けたいという姿勢からくるもの。
さらに最近ではベルルッティのビスポーク部門トップであったディディエ・マルティネーズをスカウトし、三代目ザビエル・オーベルシーは「コストに縛られない究極の靴作りを目指す」と語っている。