アットリーニの現当主チェーザレ・アットリーニ氏の長男であり、一族の３代目でもあるヴィンチェンツォが率いる「サルトリア・メディテラネア」社が、2002年より展開している人気のブランドです。
アットリーニのセカンドラインというポジショニングですが、クラシックの王道を極めるアットリーニに対して、エリーゴ（エリゴ）はアットリーニのノウハウとスタイルを踏襲しつつ少しモダンな提案を込めたラインで、いわゆるモーダ・クラシコに徹しています。
マシンメイドも導入しながら着心地に影響がある重要部分は伝統的なサルトの手仕事を駆使して生産されています。
可動部分はスムーズに、フィットする部分はしっかり・・というように、着用者の動作の流れに沿って手仕事が加わっていることが着心地から感じられる正統派のナポリ流テーラリングです。
当然価格もハイクラスですが、価格なりにしっかりとテーラリング技術が明確に認識できる仕立てです。
ナポリの手仕事の良さを旬な感覚で味わえる、時代の流れを捉えた旬で秀逸なサルトブランドと言えます。
内容物ゼロの「センツァ・インテルノ」仕様のジャケットも象徴的アイテムで、構造・デザイン・色・仕様とどれをとっても完成度は非常に高く、アットリーニ、キートンなどの最高級既製服と比べても、プライスの開きほど完成度の差は感じられず、ジャケットの完成度やドレープラインに関しては遜色ないという評価もあります。
国内ではビームスやバーニーズ、エストネーション、ストラスブルゴ、サンモトヤマ、アローズなどのハイエンドブランドとして扱われております。