今回の【私の愛する逸品】 朝がたは冷え込む季節に
なって来ましたので コートをご紹介いたします。
コートといっても種類はさまざま トレンチコート
ピーコート ポロコート ダッフルコート等など
私はフォーマルなコートは全てセミチェスターフィールド
コート三着 色はブラック ネイビー キャメル
カジュアルにはバルスターのスエード ダッフルコート
の4着で20数年過ごしています。
1980年代あたりにはホワイトカシミアのコートを
羽織った粋なおじさん達も見かける時代でした。
私はマフィアスタイルが好きでもそこまでは出来ま
せんでしたけれど。
コートの最高峰は何と言ってもヴィキューナ 次にグア
ナコ パシュミナ カシミア(獣毛 羊毛)など様々な
生地が存在いたします。
私の中のコートの基準は 1に裾さばき 2に目付け重量
3に着心地です。以前何かの雑誌で服飾評論家も言って
いましたが 良いコート(生地)は着物のようなエレガ
ントな裾さばきにつきると言っていました。私もそう
思います。膝にまつわるように波をうちます。
目付けについてはコートなので 最低でも500g後半の
肉厚でズッシリ重い生地が好きです。
着心地は最初は肉厚なので若干違和感を感じますが
ガンガン着ているうちに素晴らしく馴染んできます。
スキャバルのヴィキューナ100%紺色 セミチェスターフィ
ールドコートは25前に生地を捜しその当時は関東に1着
分しかありませんでした。用尺は2m50cm 多分1980年
代以前に織られた物だと思います。室内では濃紺に見え
ますが日中外の光を浴びると紫に見えます。スキャバルの
スーツもおなじような色合いです。その後2000年前後に
はチェルッティ1881が日本橋高島屋のオーダーサロンに
置いてありました。用尺は2m70cm 素晴らしいのひと言
それでもスキャバルのヴィキューナには劣っています。
何が違うのかはよくわかりませんが 採取した時の毛の質
なのか ビーバー仕上げなのに織り方なのか 両方共肉厚な
のにスキャバルは目お閉じていても分かるくらいとにかく
柔らかい。(定価はチェルッティの倍でしたから)
この年代までが肉厚の生地で 以後アニオナ ゼニア
スキャバルでさえ たいてい400g代の生地しかない様に
思います。確かに生地は重さでいくらですので。
三着目のセミチェスターフィールドコートはスキャバル
カシミア100%黒 出番は少なく 上記よりゴージを上げて
よりフォーマルで肉厚 目付けは600g前後だと思います。
最後の四着目のコートはバルスターのスエード ダッフル
コート ワンテイストショップ別注 当時スエードのダッ
フルは貴重だからと言われ購入。スエードなのに肉厚で
柔らかいコート スーツにジャケットにセーターやター
トルにも羽織れる万能なコート
最後に四着共 何しろ暖かく 着ているだけで心も暖かく
なってきます。(なので風邪をひいた事が記憶の範囲で
はありません 馬鹿かな?)
私の中のこだわり 一生もの 着ない履かない物は要らない
皆様方で現在着てない洋品や履かない靴などございまし
たら当店にご相談いただき 一生ものになりえる逸品を
探してはいかがでしょうか。【東京駅前店 店長】