今回はメンズエクストラ2006年8月 No.148より
イタリアの最高級と題し 服飾評論家の池田哲也さん
ヘルノ社長 PMG社長 アヴォンチェリ ディレクター四人
の座談会の会話をご紹介いたします。
四人の方々達が思う最高級の
ブランドを話し合っています。
今から十年前の座談会ですし
クラシコイタリアが1996年頃
から約十年が経った時期です。
個人の主観ですので必ずしも
そうとは限りませんが
なかなかの内容です。
最初は既成のシングルスーツはキートンで不完全性の美
という概念を既製服の世界に持ち込んだ功績として。
ダブルはベルヴェストで既製服向けじゃなかなか無い
ある意味完成されているということで。
次にシャツですが 白のドレス
シャツは予想通りフライで 絶対
的に全てが完璧だからという
理由で
ストライプのシャツは縞の幅の
絶妙なバランスで上品に見せる
のが抜群に上手いからということ
でオリアンでした。
ボタンダウンのシャツはアメリカ
の発想なのでタイを締めても締めなくてもという事で
イタリアンカラーからルイジ ボレッリが選ばれました 。
既成のネクタイ はコンストラクション生地のセレクション
からステファノリッチ ニットタイなら編み方や柄からロダ
コートについては前がセットインで後ろがラグランになっ
ているスプリットラグランスリーブを世に最初に出した
ヘルノが選ばれていました。
靴下はソッツィーかパラティノかと思いきや非常にタフな
耐久性からガッロです。確かに他のイタリアの靴下はすぐ
爪先が薄くなり破れますから。
靴はレースアップはラッタンジー
モカシンならアルティオリと当店
にも多数在庫する逸品
ロブ グリーン チャーチはイギリス
ですので出ませんがベーメルは話
に上がるとは思っていましたが。
最後にスミズーラのスーツでしたが 個人によってバラバラ
でしたが総合して話した結果はアットリーニで他には
リヴェラーノやA.カラチェニが上がっていました。
シャツはフィノッロ ネクタイは誰もが認めるマリネッラ。
靴はガット以外には無いという結果ですが 残念です。
上記より早十年は過ぎ イタリアからは次々と素晴らしい
商品がバイヤーの目にかない 日本に入って来ています。
日本にいながら世界の最高級に出あえた時
日本人で良かったと実感する時です。
【東京駅前店 店長】