ビスポークと見違えるAlfonso Sirica

Ciao!東京駅前店の小山です。

みなさん、Alfonso Siricaというサルトリアをご存知でしょうか?流通量が少ないので、聞いたことはあっても、見たことがある方は少ないかと思います。

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Alfonso Siricaのリネンジャケットが東京駅前店に入荷したのですが、初めてのシリカを見て「おお」と思わず声が出ました。アルフォンソ・シリカのジャケットはつくりが完全にビスポークレベルなのです。

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ハンド率やボディラインに貼り付くような曲線はもちろんですが、最も分かりやすい特徴はフロントダーツの延長線上に切れ込みが伸びている点です。ナポリのビスポークものはほとんどこの仕様になっています。Kitonの最上位ラインLASAや、パニコが一時期日本で展開していた既成スーツも同じ仕様でつくられています。

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この仕様について、ナポリ仕立て 奇跡のスーツでは以下のように説明しています。(5回くらい読んでなんとなく理解しました・・)

胸のダーツが腰ポケットを突き抜けて裾まで走っているが、(中略)ナポリ仕立ては裾の後方への”振り”がスタイル上の特徴となっており、この”カッティング”で生まれる”振り”によって上着全体の重心が前へ移り、前方への動きを妨げず、着やすくなる。
[ナポリ仕立て 奇跡のスーツ 片瀬平太・池田哲也著より引用]

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また、写真では分かりにくいですが、非常に繊細なダブルステッチがラペルやパッチポケット、ベントなどに施されています。肉眼では糸はほとんど見えず、照明の角度によって凹凸が確認できる程度です。この主張しないステッチによってジャケット全体からオーラが出ています。

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こちらのリネンジャケット(44サイズ)は現在、東京駅前店にあります。どうぞ見にいらしてください。未使用品です!

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/o143323914

Ciao ciao

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