【Monthly collection テーマ12】『受け継がれる』最高の仕事 – ヴィンテージ –

おはようございます。
Artigiano-Tokyo Ginzaです。

11月は当店のメインと言ってよい大型テーマ『PANICO』を取り上げ
沢山の逸品が素敵な皆様の元に旅立ちました。

12月もクラシコイタリアスタイルの伝統と文化の根幹となるテーマを掘り下げます。

そのご紹介をする前に、当店のフロアで行われる下記イベントのご案内です。

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『継時変化の美学展 vol.2』

2022.12.16(金)-12.18(日)

11:00-20:00
(最終日のみ18:30終了)

当店入居階のフロア貸切りにて開催

【参加店舗(敬称略)】
OLD&NEW 
BQ watch 
ダイワ時計店 
ふるカシ時計 
All Time

〒104-0061
東京都中央区銀座1-19-12
八木ビル3階フロア(A&B室貸し切り)
℡03-3564-9530

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毎年同居店舗のWhite Kingsが開催している
ヴィンテージウォッチ&アンティークウォッチの
合同出展イベントです。

タイムピースと呼ばれるような
世界最高峰の時計を始め、
当店のクラシックウェアに合わせられる
ドレッシーなモデルなども含め
有名店が持ち寄り展開致します。

普段は名古屋本店にいるArtigiano ciaoオーナー丹下も
このイベント期間(12/16夕方~・17終日・18終日)
に合わせて在店いたしますので、

この3日間「その場で査定・下取りお得キャンペーン」を開催します!

上記イベントと共に当店でのお買い物もお楽しみください。

このイベントのサブテーマは
『受け継ぐ』。
過去から未来へ、モノや思い、
文化を受け継ぐ。
そのような思いが込められています。

このイベントに、
当店も『コラボレーション』という形で
その想いをのせ、
クラシコイタリアの良さを体感頂くための
大型テーマをぶつけます。

クラシコイタリアの最盛期、
そしてモノづくりの最盛期。

『ヴィンテージ』です。

当店は2000年代以前に仕立てられた個体を
『ヴィンテージ』と位置付けています。

※2020年代、ヴィンテージ古着の世界でも
90年代のものはヴィンテージとして解釈される
ようになりました。

2000年代以前、もっと言うとイタリアの通貨が
リラからユーロになる2002年の前と後では、
モノ作りでは明確に変わってきています。

2000年代頃は空前のクラシコブームであり、
かつ脂の乗り切った『伝説』と呼ばれる職人が
ひしめき合う黄金期でした。

この頃、あるいはこれ以前に作られた洋服を
目にしたときまず気づくのは『生地の質』。

肉厚でどっしりと織られたイタリア生地は
この頃までの大きな特徴と言えます。

イタリア生地の
『薄くてドレープが利いている』
というのは間違いではありません。
しかしこの傾向が強くなったのは
2000年代中期以降です。

例えば使い込むと毛の抜けやすいカシミヤは
肉厚生地で作るのがセオリーでしたが、
今では薄い生地が当たり前になりつつあります。

トレンドの変化、気候の変化。
そして材料費や人件費の高騰で生地を薄く
作らざるを得なくなった、
という背景もあるのです。

この豊かな風合いと絶妙な色味を体感できるのは
やはり2000年代以前の仕立品に非常に多いです。


※こちらは成約品です

これらの何色とも表現できないカラーセンスは、
やはり日本やアジアはまだまだ追いつけないなぁと
思わされます。

そしてやはり職人の高水準の仕立技術は
ヴィンテージ品の特筆すべき特徴です。


※こちらは成約品です

クラシコイタリアの大きな特徴は
職人の技術力が商品のクオリティに
そのまま直結するという点です。

機械縫製品であっても職人の腕によって
仕上がりに差が出ることは知られていますが、
クラシコの仕立品はほぼ全て手縫いですので
機械縫製品よりも更に一人一人の
縫いの個性や実力差がはっきりと出ます。

有名なサルトリアブランドでも仕立て職人が
全て一人でアイロンをかけ縫っていることは少なく、
熟練の仕立て職人たちがジャケット・パンツ・
コートと分担していることも多いです。

そのため、誰がその仕立てを担当したかで
品質に大なり小なりばらつきがあり、
いうなれば個性があります。
この個体差が当初日本でクラシコイタリアの服が
なかなか受け入れられなかった理由の一つです。

ヴィンテージとされる時代の仕立て職人は
総じて技術力が高いのは間違いなく、
現在では量産化のため品質を下げている
有名ブランドもこの頃は相当な技術を持って
仕立てに取り組んでいました。

今回はその最高のヴィンテージモデルを
東京店に集結させます。

その生地、仕立て。

今回は若い世代の方にも、ヴィンテージという
価値観の側面からもクラシコイタリアの
凄さを体感して頂けたらと思います。

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当店は、ヴィンテージモデルを高く評価しています。
古いもの=価値が下がるものとは必ずしも考えていません。

例えば他の古着屋さんやリサイクルショップさんと
取扱いブランド名だけで比較した場合、
当店は総じて価格設定が高いと思われるかもしれせん。

しかしそれは、専門店としての厳しいフィルターと
矜持、そして品質管理が反映されています。

作られた年代・仕様・更には仕立てた職人など
ブランドネームやサイズ表記では見えてこない
マクロな部分までオーナーが目を通し、
『それだけの価値がある』と思ったものを
選別して並べているからに他なりません。

同一ブランドであっても、
年代や縫製によって敢えて排除している
ものも実は少なくなかったりします。

ブランドバリューやセールストークに
踊らされない本質的なクオリティ。
メディア情報や正規購入だけでは見えてこない
『その先』を当店は見据え、
このような選別を行っております。

長く、着心地よく、愛着を持って着て頂きたい
からこその考えです。

クラシコイタリアの服は孫の代まで
着ることを想定して作られているので、
ヴィンテージが当たり前。

クラシコイタリアの洋服は
ヴィンテージモデルと表裏一体であり
既存の中古や古着という価値観から
大きく離れた孤高の存在です。

『SUCCEED-受け継ぐ-』。
当店の永遠のテーマを、
このイベントを通して体感頂けたらと思います。

そんな想いとともに、皆様のご来店をお待ちしております。

Artigiano-Tokyo Ginza

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