こんにちは、Artigiano-Tokyo Ginzaです。
新年度を迎え、皆様いかがお過ごしでしょうか。
寒い日々も花粉もようやく落ち着き
気持ちの良い日々が続きそうです。
店内の在庫も春夏物が７割以上となりました。
この4月の新生活に向け相応しい個体を
たくさんご用意してお待ちしております。
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4月のマンスリーアーカイブのテーマ「ナポリ仕立てと”構築”」
皆さんはナポリ仕立てにどのような
イメージを持っていますか。
軽くて柔らかい？
ナチュラルなショルダーライン？
高いゴージ？
マニカカミーチャ(雨降らし袖)？
どれも正解ではありますが、
ナポリ仕立ての一面に過ぎません。
今回はそんなナポリ仕立ての”意外な一面”であり
スーツの源流(ルーツ)でもある
『構築感』についてフォーカスします。
クラシコイタリアについてご存じない方は
”ナポリ仕立てで構築感？？？”
と疑問に思う方は多いと思います。
ナポリ仕立ての一般的な印象は先に描いた通り。
あのようなイメージ像が出来上がったのは
ここ20年くらいではないでしょうか。
現代のモダナイズされたイタリア縫製から
入った方であれば、
ナポリを代表する有力サルトリア
Attolini(アットリーニ)でさえ、
初見ではどこの地方の仕立てか
よく分からないはずです。
実は本来のナポリ仕立ては構築的です。
スーツはラウンジスーツが進化したものであり、
その生まれはイギリスです。
イタリアの紳士服を語る上では、
サヴィルロウなど英国スーツの
歴史を抜きにすることはできない、
とも言えます。
ナポリの著名なサルトリア(仕立て屋)を遡ると
そのルーツは同ナポリの『ロンドンハウス（現ルビナッチ）』
に行き着くか、少なからず影響を受けています。
上記で挙げたアットリーニ家も
伝説となったアントニオ・パニコ氏も
ロンドンハウスにルーツを持ちます。
ナポリ仕立てと言えば、
マニカカミーチャ、バルカポケット(舟形の胸ポケット)、
それに動きやすく軽やかな仕立てが特徴ですが、
それらを作ったパイオニアがロンドンハウス
＝現ルビナッチと言われています。
このロンドンハウスはイタリアの仕立て職人にとって
登竜門とも呼べるサルトリアで、
偉大なサルト(仕立て職人)を多数輩出しました。
ロンドンハウスが広く知られるようになったのは
2代目マリアーノ氏になってからです。
氏のブランディング力と、アットリーニ、アントニオ・パニコ、
アンナ・マトゥオッツォ(カミチェリア＝シャツ屋)、
フェリーチェ・ビソーネなどの
スター職人の存在で確固たる地位を築き上げました。
このロンドンハウスが作り上げるスーツは
その名の通りサヴィルロウの仕立てを彷彿とされる
非常に英国的なハウススタイルでありながらも、
英国スーツにはない柔らかさと色気を兼ね備えていました。
ロンドンハウス出身のサルトたちが
英国調のスタイルを守るのは、
このような出自がある故の必然といえます。
これらのサルトリアには
肩の力が抜けたような芯地無しのあのドロップも
極端に丸みを帯びたシルエットもありません。
マッシヴで、上品で、思わず背筋を正したくなる
ような緊張感の中にナポリ伝統のしなやかな
仕立てが内包されています。
緊張と弛緩。
このバランスがナポリ流の構築感なのです。
今回は当店のオーナーが最も好む
既成ブランドである”アットリーニ”を中心に
パニコ、コスタンティーノ、チャルディ
その他ロンドンハウスに所縁のある構築的な
逸品を一挙に終結。
構築的なシルエットが好きな銀座店スタッフにとっても
今回のテーマは非常に力が入ります。
スタッフもお客様と一緒にこのテーマを
楽しめたら、と思っています。
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【オーナー在店期間のお知らせ】
今月のオーナー:丹下の在店期間は
4月29(土)・30日(日)の2日間を予定しております。
（在店時間:11:00～19:00）
そのキャラクターとトークで
名物オーナーとなりつつある⁉︎丹下との
トークやコーディネートをお楽しみください。
在店期間中はその場でクラシコ品の
お買取が可能です。
当店ではぜひ”お買い替え”をご利用ください。
買い替えにより下取の場合は査定額が20％ＵＰ
いたします。
お洋服に興味がなくなってしまった…
といった理由でなければ、当店のコレクションより
是非次の”最高の1着”をお選び頂けたら幸いです。
皆様のご来店をお待ちしております！！
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当店は古着屋や小売店という枠組みを超え、
クラシコイタリアを通しイタリアの文化と
『洋服や想いを受け継ぐ』という素敵な価値観を
お客様と共有し、発信してまいります。
『SUCCEED -受け継ぐ-。』
Vintage＆Used Classico clothing
Artigiano-Tokyo Ginza
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