こんばんは。
Aertigiano-Tokyo Ginzaです。
2月のオーナー丹下によるトランクショーの
日程は2月14日(土)・2月15日(日)の2日間となります。
今回のトランクショーテーマは
ナポリ2大ネクタイとしています。
その締め心地、手触り、そして彩り。
イタリアのクラシックウェアを専門とする当店が
時間をかけて集めてきた世界に誇るナポリ製ネクタイを貴重なアーカイブ含めて30本以上持参し、皆様をお迎えいたします。
今回は既成ネクタイの最高峰として君臨する、
E.マリネッラとE.G.カペッリにフォーカス。
手業によるハンドメイドネクタイのトップに
位置するブランドがひしめくナポリの中で、
当店らしいご提案という意味でも
この2ブランドを挙げさせていただきます。

それぞれ明確にキャラクターが異なりますので、
着こなしとしても比較的掴みやすいかと思います。
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E.マリネッラは本国はもちろん日本国内にも直営店があるように、
世界的に名の通ったハンドメイド・ネクタイです。
何度かブログでも取り上げている通り、
ナポリの仕立て屋は貴族文化との繋がりが
強い店も多く、マリネッラもその一つです。
そのため知識階級への訴求を始めとし、
高品質なネクタイとして早い段階から
ブランド力を確立したメーカーとなります。
色柄をアーカイブとして記録しており、
生地を含め作品をアーカイブ化する点では
ブランディングの巧みさも光ります。
実際、ネクタイから受ける印象は
『誰もが想像する、良いネクタイ』
『誰もが良いネクタイと感じる、優良ネクタイ』
を具現化したものといったところでしょう。

美しい発色とふわりとした軽快さが
生み出す艶(あで)やかさに対し、
控えめながら緻密に計算された
小ぶりな柄を得意としています。
特に小紋柄の表現では群を抜いており、
華やかさと落ち着いた印象が同居する
ハイレベルなバランスを確立しています。
創業当時からシャツなどの衣服も得意とし、
その仕立て技術がネクタイにふんだんに
生かされています。
そのためコーディネートとしては
ネクタイを抑制的ながらもアクセントとして
上手く生かしたスタイルが主流となります。
当店では均整のとれたハウススタイル、
例えばアットリーニやブリオーニと合わせて
頂く機会も多いブランドとなります。

注意点として、
単体でも艶やかで分かりやすい
オーラがあるネクタイです。
廉価なスーツに良い小物を合わせる
”高見えテクニック”として使う場合、
かなり入念な計算が必要となります。
(高品質で存在感のあるアイテムは、
他アイテムの良い面のみならずチープさなどの
”悪い面”を引き立たたせてしまう場合があります)
そういう意味では、ブランド買いせず目的意識や
センスをもって装いに組み込んでいく必要がある点は、
いかにもナポリ製らしいとも言えます。
また、
その軽快さもあってアンコン仕立てなどの
柔らかい風合いの仕立てスーツに
積極的に合わせる方も多い印象ですが、
やりすぎると手縫いのコッテリ感が
前面に出る場合もありますので、
経験値やセンスが試されるタイと言えるかもしれません。
当店としては少し構築感の残るスタイルの
スーツにマリネッラが残す英国の香りを
織り交ぜていくスタイルを好んでおります。
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対してE.G.カペッリは、
マリネッラとは別軸でクラシックを表現しています。
マリネッラをエレガンスとするならば、
カペッリはダンディズムの流れを汲む
”イタリア的英国解釈”となります。
生地柄はヴィンテージ生地を彷彿とさせる
渋くも使い勝手の良いものばかりです。

日本では小規模セレクトショップでの扱い中心となるため
その高い品質に対して知名度が伴っていませんが、
ナポリの地元サルトリアで仕立てる人々は
必ずと言って良いほどネクタイの比較で名を挙げます。
少数精鋭の仕立て部隊であることからも、
マリネッラと同じ販売方法を取ることは
これからもないでしょう。
地元ナポリで高く評価されていることが示す通り、
そのスタイルはある種カウンターカルチャーとしての
イタリア的英国スタイルを色濃く反映している、
と言えます。
そのクラシカルな生地柄から受ける印象と
実際の巻き心地の印象には、
ある種イメージ通りな部分と
同時にイメージから乖離した
パラドックスのような違和感も生じます。

この巻き心地はなるほど、
ナポリ仕立てによる構築的スーツを
羽織った時のギャップにも似ています。
スーツという装いを、
人を構成する構造体として捉えるならば、
カペッリのネクタイもまたその構造体の
骨組みとして機能するでしょう。
ある意味ネクタイとしての存在意義が
はっきりしているとも言えます。
これを何に合わせるかと言えばやはり
”地物”のサルトリアものでしょう。
当店ではパニコやアットリーニを始めとした
英国クラシックとナポリの血統が拮抗する
”クラシコ”を地で行くスタイルに
このダンディなネクタイを合わせることを
ご提案しております。
当店としても貴重なブランドのため、
今回は10本ほどを頑張って集めました。
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今回ご紹介では敢えて候補から外しましたが、
同じくナポリを代表する小物メーカーの
Merola(メローラ)のネクタイも10本ほど
ご用意しています。
より均整のとれた中道なスタイルが多く、
ネクタイとしてのバランスを強く求めるなら
上記2ブランドの次の選択肢として
秀逸かなと当店も考えております。
メローラはブランドとしても多様な業態のため、
今回は第三の選択肢としておりますが、
いずれメインに据えたトランクショーも
開催できたらと考えております。
丹下在店期間はお手持ちのクラシコイタリアを
その場でお買取り&お下取り可能です。
お下取り購入で査定額の20%UPする
キャンペーン『トレードアップ・フェア』も
同時開催です。

今月も皆様がワクワクするような
本格ナポリスタイルを多数取り揃えて
お待ちしております。
よろしくお願いいたします。
Artigiano-Tokyo Ginza
