buongiorno～comestai⁉︎

7月というのに今週末にかけて台風が日本を通過するようです。
豪雨や酷暑など近年の異常気象には先行きに不安を覚えます。

さてさて、このナポリ編5でナポリ最終編です。
今回はカミチェリア（シャツ屋）2店をご紹介します。

まずは、ナポリで最も有名なシャツ屋のマンマ「Anna Matuozzo アンナ マトッツォ」さん。
ロンドンハウス(現ルビナッチ)時代の活躍は有名ですよね。
独立しても引く手あまたで、娘さんはじめ家族も一緒にカミチェリアを支える典型的な家内制手工業です。

”一緒に写真を撮って頂けませんか”とお願いしましたが、そこは女性…
今日は化粧してないからダメ！とお断りされてしまいました（笑）
なので彼女の若かりし頃の写真をちょっと拝借。

こちらのシャツの特徴は、女性目線で作るが故のとにかく柔らかい着心地。
襟に芯もカラーステイも入れないため大変しなやかで、ジャケット上衿の首への吸い付きを邪魔することが無く収まりがとても良いのです。
特に柔らかな着心地のナポリ仕立てジャケットとの相性抜群！
この着心地は他のシャツにはあまりなく、好きになるとやみつきになるかも知れません。
当店アルティジャーノでも貴重なナポリシャツとして少数ながらご案内させて頂いております。

続いては、ナポリ市街地の商店街の一角に素敵なお店を構える「Piccolo ピッコロ」
名前は一緒ですが、日本でお馴染みの既成シャツ”サルバトーレ・ピッコロ”とは違うそうです。

こちらのピッコロは注文式オーダーシャツがメインのカミチェリア。
まず驚かされたのはその生地ストックの豊富さ。
入り口から奥の方までずーっと生地反物が並べられていました。
襟型も豊富で、どんなこだわりも叶えてくれそうなオーダーシャツ屋でした。
ピッコロさんも優しい笑顔の人情味あるイタリア紳士。
次回訪問時には時間を作ってオーダーしようと思います。

～ナポリ番外編～
ナポリ市街地から少し離れた場所に、南イタリアにしては違和感がある高層ビル群があります。

これは数十年前に日本の建築デザイナーも参加して一大開発をしたエリア。
いわゆる不動産バブル期だったようです。
しかし今となっては空室が目立ち、夜にはあまり近寄りたくない場所となっている模様。
都市開発の難しさがこんな南イタリアの地にも垣間見られるのでした。

今回でナポリ編は終わりまして、次回はフィレンツェへと移ります！ciao ciao～