こんにちは。Artigiano-Tokyo Ginza(東京銀座店)です。
毎月イタリアを代表するサルトリアや仕立てのヒストリーにフォーカスしてきた東京店ですが、今月は少し変わった内容でお送りいたします。
6月のテーマは「Spin-off」。
その名の通りクラシコイタリアに特化する当店が、その”番外編”となる品々を“ロープライスで店頭でのみ”ご紹介する特別な期間といたします。
当店がクラシコイタリアに特化するにあたり、各国の仕立てを研究するために手元に残してきた逸品や、日本では知られていないサルトリア、ビスポークサンプルなどといったお品を店舗限定でご用意。
仕立ての本質を追求する人々が行き着いた形とは何か?アーカイブを通してご紹介してまいります。
通常当店では絶対に並ばないようなお品物もご用意。こちらはアメリカン・トラディショナルを代表するアメリカン・テーラーであり、今年3月に逝去した「マーティン・グリーンフィールド」の1着。歴代大統領のスーツを仕立ててきたことでも知られる。こちらのジャケットは非常に面白い造りで、イタリアンテイストを盛り込みながらもアメリカ伝統の縫製が施された1着。是非ナポリ仕立てと比較頂きたい。サイズは44~46相当。
サルトリア・マルツォコッロのビスポークスーツ。一見どこのサルトリアかさえ分からないが、1970年から続くナポリのサルトリアだ。現存する仕立て屋で、タグを見る限りやや古い作品のよう。サイズは46相応。オリーブブラウンの生地のドレープが美しく、丁寧なナポリ仕立ての技巧が凝らされた1着。
マルツォコッロのスーツ(前述個体・画像はジャケットのみ)。サイズは絞りの利いた44~46相応。オリーブブラウンの生地のドレープが美しく、丁寧なナポリ仕立ての技巧が凝らされた1着。仕立ての系統としてはオラッツィオ・ルチアーノやソリートを想像するとイメージしやすい。こちらも本格クオリティに対して驚くべきプライスで展示。
アントニオ・ピニョッラの作品。シングルスーツ(画像はジャケットのみ)。ペトリロの師匠として知られる氏の作品は構築的。ロープドショルダーとなっており、その佇まいはかなり英国的。同時にしなやかに体に追従する仕立てはまさにクラシコ。
同上。こちらもクオリティに対して思わず二度見してしまう責めたプライスで今回は提案いたします。
更に、初夏を楽しむためのアイテムとして、クラシコイタリアの中でもヴィンテージモデルに分類される品を、店頭にお越し頂いたお客様限定でスペシャルプライスでご提供。
旧ラ・ベラ(現オラッツィオ・ルチアーノ)のダブルブレストスーツ。サイズは46相当。イタリア伝統のソラーロカラー。別名玉虫。生地の縦糸と横糸を別の色にすることで虹色のような奥深い発色を実現している。コットン素材で採用されることが多いが、贅沢にもウール生地。しっとりとしなやかな生地とドレープはウールでこそ、といったところ。こちらは経年で経糸が飛んでいる箇所があるためスペシャルプライスでご提供。
同上。メリハリがあり、かつ堂々とした佇まいはラベラの持ち味。作品としては約30年、かなり古いものと思われる。今着ても違和感のないシルエットは流石。
サルトリア・パルテノペアのシングルスーツ(画像はジャケットのみ)。ナポリ仕立ての良心と呼ばれてきた仕立て屋の一つ。クラシコイタリアの初期メンバーであるアブラが起源。クラシックな仕立てを踏襲しながらもモダンな一着。こちらの個体も含め、スペシャルプライスコーナーのほとんどがアンダー10万となっており、ハンドメイド作品に手を出しやすい期間となっています。
こちらもパルテノペア。シングルジャケット。サイズは44。非常に重宝するネイビー無地。パルテノペアは現代解釈のナポリ仕立てとなっているため、2000年代以降イタリアのスタイルに触れた人々との親和性が高い。
カスタンジア。サルデーニャ島という大自然溢れる孤島で長年存続するファクトリー系サルトリア。造りは構築的で現代解釈が加えられた英国スタイルに似る。少し生真面目な雰囲気が洋服に欲しいという方は南イタリアとは違う選択肢になり得る。
上記個体。美しいオリーブブラウンのシングルスーツ。90年代頃の個体と思われる。サイズは46。細身のMサイズで是非若い方にも検討頂きたい1着。
前半・後半便で20着以上の展示を行う予定です。
掘り出し物と呼べる個体も多く展開されますので、是非お楽しみください。
【オーナー在店日のお知らせ】
今月の名古屋店オーナー 在店日は6月15日(土) 16日(日)の2日間です。
毎月恒例のトレードアップフェアも同時開催。
お手持ちのクラシコウェアを下取りに、
当店でのお買い物に充てて頂ける機会となります。
※時間帯によってはオーナー不在の場合御座います。オーナーによる接客をご希望の方は、恐れ入りますがメール(お問い合わせフォーム・各種SNS・DM)、またはお電話にて希望のお時間をお問い合わせいただけますと安心です
Artigiano-Tokyo Ginza