【マンスリーアーカイブ】8月テーマ『英国靴』の二大ブランド“JL&EG”特集。

こんにちは。
Aritigiano-Tokyo Ginza(東京銀座店)です。

8月は1年半ぶりのテーマとなります『英国靴』。
英国靴の2大巨頭である『エドワードグリーン』
そして『ジョン・ロブ』を中心とした
ラインナップでお送りいたします。

7月のハンドソーンウェルテッドを中心とした
味わい深く足馴染みの良いイタリア靴に対し、
今回は紳士靴の元祖ともいえる英国のモノ作りに
フォーカス。

英国靴に共通するのは、均整のとれた佇まい。
ハンドワークを多用するイタリア靴に対し、
より基本に忠実で隙のない製法は、
装いに適度な緊張感を持たせたい方に向きます。

とはいえエドワードグリーンとジョンロブは、
同じ英国を代表する高級紳士靴ながら
キャラクターが大きく異なります。

ジョンロブ 『CHAMBORD(シャンボード)』 Size:7EE 廃盤モデル。Uチップと言えばE.グリーンのドーヴァーが有名だが、元々このシャンボードはドーヴァーと人気を二分する名靴だった。ドーヴァーに対し、より均整のとれたUチップのスキンステッチは王者ジョンロブらしい。革もジョンロブらしく張りがあり、鈍く奥光りする光沢を放つ。ヌード寸26.0㎝のスタッフでジャスト。

同上。全体的にボリュームがあり、トゥもラウンド。適度な起伏と少しぽってりとしたシルエットは『これぞ旧モデル』といったところ。クラシックスタイルが好みであれば外せない一足。

そのモノ作りは年代や展開モデルによって
異なることは大前提としつつ、
それぞれのブランドが持つ魅力や傾向についても
本テーマで触れていきたいと思います。

ジョンロブ 『VARE』 Size:7E プレステージライン。流れるようなラストと、当ラインの特権的存在『ミスティカーフ』のコンビネーションは息を呑む佇まい。メインラインと比較し、プレステージはより履き心地や軽快さが意識され、英国特有の頑健な実用靴から更に洗練し、貴族的な風格に昇華している。元オーナーのセンスが光る1足。

同上。サイドから。近年のジョンロブの作品は適度なモダンテイストを取り入れており、流麗さが強調される。英国的な無骨さを想像すると、少し異なる印象を受ける。以前のように履き慣らしに数か月を要する靴は各メーカー少なくなっており、履き始めから比較的しなやかである。

今回は前半便と後半便でブランドを二分して入荷。
前半はジョンロブが大量入荷しております。

ジョンロブは長年張りのある革を用い頑健に作り込む
いかにも英国らしい靴作りをしているメーカーです。
近年ではプレステージラインの台頭もありモノ作りの
多様化も進めており、様々な顧客への提案力に長けた
メーカーに変貌を遂げています。

ジョンロブ 『2000/2001 イヤーモデル』 Size: 6E ジョンロブが毎年リリースするイヤーモデルの中でも特に評価の高いミレニアムモデル。皮革の重厚な張り感、名靴ウィリアムとも異なる独特の佇まい。Uチップ×ダブルモンクというボリューミーかつ濃密な、当店在庫の中でも渾身の一足。約四半世紀前の作品とは思えない輝きを放つ。

ジョンロブ 『オリオン』 Size:8.5E 未使用品。近年のロブを体現するような一足。ミドルノーズ、ラウンドトゥ。シンプルで無駄を削ぎ落した外羽根プレーントゥだからこそ際立つ仕立ての良さ。持ち前の生真面目さがある、といったところ。”モダン” ”上品”という同一の表現でも、イタリアとイギリスでは随分とその表現手段が異なる。モーターサイクルで例えるなら、ドゥカティとトライアンフの対比にも似ている。

今回、本家本元である『ジョンロブ ロンドン』の
作品も、入荷することに成功しました。

ジョンロブ・ロンドン 『ビスポークシューズ』 Size:8相当 ここまで紹介してきたのはエルメス傘下の『ジョンロブ・パリ』だが、何と本家本元の『ジョンロブ・ロンドン(John Lobb Ltd.)』の作品が入荷。現在も創業家のロブ家によって、ビスポーク専門店として運営されている。そんなジョンロブ・ロンドンの貴重過ぎる内羽根ウイングチップ。2009年以前の個体で、インソールには何とロイヤルワラント(英国御用達の証)が3つも刻印されている(今現在は2つ)。メダリオンを排したシンプルな一足。しなやかなカーフを使用しており、足への追従力が高い。ジョンロブ・パリと比較すると、やはり英国のクラシックテイストが全面に出ており、異なる印象を受ける。多くの人々が想像する英国らしさが詰まった1足。

今回、過去最大数のジョンロブが東京銀座店に集結。
クラシコイタリアをベースにトータルコーディネートを
発信する当店としては、各ジャケット/スーツに
ベストマッチする一足をお届けできたらと考えています。

【オーナー在店日のお知らせ】

8月30日(金)・31日(土)・9月1日(日)の3日間は
名古屋本店オーナー:丹下の在店期間です。

お手持ちのクラシコイタリア系のお洋服や
欧州本格紳士靴をお持込み頂き当店でのお買い物に
その場で充てて頂ける『トレードアップフェア』を
開催。

現金買取よりも更にご満足いただける査定額で
当店でのお買い物をサポートいたします。

サイズのフィッティングやメンテなども含めオーナーに是非ご相談下さい。

【臨時休業期間について】
8月27日(火)から29日(木)の3日間は臨時休業となります。
ご迷惑をお掛けしますが、ご理解のほどお願い致します。

Artigiano-Tokyo Ginza

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