【マンスリーコレクションテーマ 10月】Panicoパニコ×Ciardiチャルディ

こんばんは。
Artgiaino-Tokyo Ginzaです。

10月のアーカイブは
構築的でエレガントな仕立て。

ナポリで最高峰のサルトリア
『Panico パニコ』『Ciardiチャルディ』
をテーマに展開します。

どちらもナポリを代表する最高峰のサルトリアでもあり、
そのハウススタイルには多くの共通点があります。
今回はこの両ブランドの特徴についてご紹介いたします。

 

まずは当店が最も敬愛する存在である生きる伝説、
そして最後のマエストロと呼ばれるあの御方。
アントニオ・パニコ氏が率いるブランド『PANICO』をご紹介。

そのあまりにも傑出した技術とセンスにより
もはや継承不能とまで言われる”生きる伝説的な仕立て職人”

近年は健康不安などもあり残念ながら現場の活動は極めて限定的な状況ですが
彼の残してきた偉業はもはや人智を超えていると言っても過言ではありません。

パニコ氏のナポリ仕立てのベースは非常に英国的。
これはロンドンハウス(ナポリの有名老舗テーラーで現ルビナッチ)
在籍時代の影響で、このハウススタイルは今日まで脈々と受け継がれています。

PANICO ネイビージャケット Size:46-48相当。 パニコ氏が全盛期だった2010年代に特別な方に向けて仕立てられたビスポーク品。

ジャケットのシルエットは
力強い男性の体を描くマッシヴな佇まいで
山のすそ野のような美しいコンケーブドショルダー
グラマラスでボリュームのある胸
絞り込まれたウエストへと繋がり
裾は後方に振られたカッタウェイフロント。

これらをカッティングとアイロンワークで
見事に再現してしまう技術には服を知っている人はまず”度肝を抜かれ”ます。

これはプレタポルテ(既成服ライン)も同じで、

彼自身のアトリエ内でス・ミズーラ(注文服)と
ほとんど同じ工程を経たハンドメイドとなっています。

パニコ特有のダイナミックかつ丸みを帯びた
ドレープラインを形成するにはハウススタイルを熟知する
『熟練職人の手縫いでなければならなかった』のでしょう。

~神は細部に宿る~

注文服・既製服問わず、
洋服の全ての部位にパニコの技術力の
高さを凄みを感じる事ができるはずです。

 

続いては、その仕立て力・人柄・人脈から、パニコと並び
”レジェンド”と称された故レナート氏が手がけた『Ciardiチャルディ』のご紹介です。

彼亡き今、『ナポリ四天王』という表現は
過去を表す言葉となりつつありますが、
彼の興したサルトリアは健在であり、
二人の息子の存在によってナポリで最も
後継者に恵まれたブランドの一つです。

故レナート氏はブラージの愛弟子で、
同じ師匠を持つサビーノの作品と同じく
構築的でエレガント・英国的な仕立てが特徴でした。

今はその系譜を2人の息子たちが継いでいます。

 

現チャルディの特徴は構築感の中にナポリ仕立ての
軽快さとモダン解釈を取り入れたスリムなスタイル。

肩の”ノボリ”はパッドを使わず仕立てられ、
流麗と評するに相応しいコンケープドショルダー
を描きます。

気品の中にグラマラスさとリラックス感を
織り交ぜるのが現チャルディの大きな特徴と
言えるでしょう。

伝統に程よくモダンさを取り入れた現チャルディと
男さしさの中に優美さの宿るパニコ。

両者に『英国的』、『構築的』と
共通する点が多くあるものの、
そのキャラクターは大きく異なります。
この両ブランドを着比べていただける
滅多にないチャンスとなっております。

 

前半便では、両ブランドの作品を10着ほどご用意。
サイズは46〜52まで幅広くラインナップしております。
※後半便での補充は17日頃を予定しております。

早速、初日に数着が新しいオーナー様の元へ旅立ちました。

注目度の高い今テーマ。
毎年争奪戦となるこの機会はお早めにご来店ください。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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【オーナー在店期間のお知らせ】

今月のオーナー:丹下の在店期間は
10月19(土)・20日(日)の2日間を予定しております。
(在店時間:11:00~19:00)

その場でのお買取り・お買い換え
キャンペーンと適切なフィッティング
調整をご提案可能です。

Artigiano-Tokyo Ginza

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