「現在の高級靴人気において、山口千尋氏が果たしてきた役割は非常に大きい。
なぜなら、この日本人初のシュークリエイターの存在により、靴に興味をもつようになった人々が少なくないからだ。
たとえば、ことさらナショナリズムにこだわるわけではないけれど、日本人でも欧米の一流ブランドの製品に勝るとも 劣らぬハイクォリティな靴を生み出すことができると知り、それは日本人としてのちょっとしたプライドになったりも する。
実際、世界文化社刊「メンズEx」が2003年に行った「名靴 世界ランキング100」では海外の並みいる競合を押さえ、 ギルドの製品が1位と2位を独占したこともあった。
しかも、山口氏とその工房が作る靴は単に品質が高いというのみならず、いかにも日本人の手仕事による繊細さがあっ て、それが他国の製品にはない秀逸な個性、すなわちオリジナリティになっている。
つまりは、私たちはギルドの靴から、単なる模倣ではない確かな”本物”を実感できるということなのだ。
ところで、ギルドでは現在、ビスポークのブランド「ギルド・オブ・クラフツ」と、受注生産によるセミオーダーライ ン「ホール&マークス」を展開しているが、うち前者では従来からのフルハンドメイドのコースに加え、去る2006年の 10月末からセミハンドメイドのコースもスタートさせている。
ここでいうセミハンドメイドとは九分仕立てのことで、すなわちハンドソーンウェルテッド製法ながら、底付けの際の 出し縫いなど一部の工程のみマシンを用いる技術を指している。
ギルドでは、すでにホール&マークスでこの手法を取り入れているが、ビスポークでは今回が初。
同じ素材を使い、同じデザインで製作した場合、フルハンドメイドよりも10万円から15万円ほど安く作ることができる メリットがある。
つまり、このセミハンドメイドは、よりリーズナブルな料金でビスポークの楽しさや、心地よい履き心地などを体感し て欲しいとの思いからスタートしているのである。
ギルドのビスポークに憧れつつも、その料金に躊躇していた人、初のビスポークにトライしたい人、ビスポークは経験 済みだが、もっと気軽にビスポークを日常使いしたい人などに、ことにお薦めだ。
ホームページhttp://www.footwear.co.jp/
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