2002年に南イタリアのバーリ近郊のビトントという町で、ヴァレンティノ・リッチ氏が設立しました。
元弁護士という異例の肩書きをもつテイラーである兄・ヴァレンティノとウェルドレッサーとして数々の雑誌にも取り上げられる弟・ニコラがセールスを担当するイタリアで今最も注目を浴びているブランドです。
2010年秋冬まではオーダーメードのみのサルトだっただけあって、 随所に高い技術と拘りが溢れるテーラードスタイルを展開しています。
特記すべきは、パッドを配さずに盛られた肩先のコンケープドショルダーに太ラペル。
そして深めに取られたベンツにパッチポケットで作られる湾曲したチェンジポケット。
ヴィンテージ生地を惜しげもなく使うことも特長です。
丁寧なアイロンワークの賜物により、チェストからウエストにかけて立体的で非常に美しいドレープを生み出しています。
今は亡き祖父の残した数々の仕立服を見ながら育ったヴァレンティーノ氏は、かつての服のスタイルと旧き良きテーラーの伝統と技術を現代に巧みに継承し、1点1点裁断から縫製までハンドワークによる仕上げをしています。
歴史はまだ浅いですが、お客様に提案するだけではなくそのお客様の要望を具体化し、着心地とスタイリングに実現していくテーラーです。
男のエレガンスが魂から滲み出るように、美しいテーラーリング仕立てを丁寧にこれからも縫い続けていく。それがSCIAMAT(シャマット)です。