今回の【私の知恵袋】は靴の補修(革)を経験上ご紹介
いたします。
日常靴を履いていると いちばんおきる事は まずはぶつけ
ることに出来る凹みだと思います。
ほとんどがつま先か踵です。その際には まずへこんだ部
分に乳化性のクリームをタップリ染み込ませ ライターか
印鑑の頭部分でへこんだまわりを押し 凸凹をなるべく平
になるよにして その後油化性のクリームで磨きます。
ハイシャインの要領で膜を何十層になるように磨きます。
写真の靴はつま先を修正した物
で かなりへこんでいましたが
ほぼ現状に戻りました。
ぶつけた際に革の銀面が問題
なければどんな色の靴でも修復
可能だと思いますが ぶつけた際に
へこみ なおかつ擦れて銀面の下の
革までいってしまった場合には
ブラックは完璧に直せますがダーク
ブラウンでなんとか それより明るい色になるほど難しく
なります。クリームが革に染み込んで黒ずんでしまいます
ので。ですので写真を見ればおわかりのように磨く際に
アンティックカーフ調に仕上げました。
黒履はクラックしようが引っ掛けようが何があっても問題
なく修復出来ると思います。ただ私は黒履は冠婚葬祭用と
いう認識でいましたので数足しか持っていません。今は
ファッション雑誌のイタリアの人を見ても認識が変わった
ようで かなり履いている人を見かけます。
続いてはクラックの補修ですが 長年履いて出来る場合や
手入れを怠った為に出来るなどさまざまです。
クラックになるとカッターで切っ
たようになり 銀面の層が両サイド
に開きます。私の場合はサウンド
ペーパーの600番ぐらいでペーパー
を山に折りエッジの部分でクラッ
クの跳ねてる銀面だけを削り その
後いつものように磨きあげます。
左の写真のようにです。
今になって気付いたのですが、グレインレザー シュリンク
レザー など 型押し(エンボス加工)仕上げしている革の
靴は全て大丈夫です。当然デザイン上昔の人が考えたので
しょうが 丈夫という事も考慮の上だったと思います。
私の中の【良い靴】は 永年履ける靴です。
そのような商品が 皆様の為に名古屋本店 東京駅前店に
待機しておりますのです お待ち申し上げております。
(東京駅前店 店長)