こんばんは。
Artigiano-Toykoです。
今週末の3日間は丹下オーナーの在店期間です。
2021年に入ってから月いちの恒例となっています。
普段はできないその場でのお買取りや、丹下オーナーの経験に裏打ちされた的確なご提案が可能です。是非足をお運びください。
日本橋の小さな地下店舗にお店を出し、今年で6年目の当店。少しずつ、1歩ずつ、新たな変化に踏み出しています。
『中古だから安いのですか?』
とご質問頂く機会が御座います。
半分は正解で、半分はそうではありません。
当店の揺らがないコンセプト。
それは『受け継ぐ』。
『これらの素晴らしい洋服/作品を、単なる古着で終わらせてはいけない』という考えです。
クラシコウェアは、モノ・歴史・想い、全てを後世にも受け継いでゆく”文化”も表しています。
日本の『リサイクル/リユース』とは意味も目的も全く違います。
つまりクラシコウェアのユーズド品は、単なる嗜好品や、単に安く買うのが『目的』ではないのです。
オーナーは現地イタリアの職人の神がかり的な手仕事による洋服、世代を超えて受け継がれてきた名品と呼べる服を、10年以上独自ルートで入手し取り扱ってきました。
文化的背景を含め、『クラシコウェアにはすべてに意味があるのだ』と感銘を受けたためです。
しかし、それらが『中古』や『古着』という言葉で括られる辛さ、自身もそう表現せざるを得ないもどかしさに長く苦しんできました。
中古=安く買うための手段。
どんなに素晴らしい世界にただ1つの品であっても『所詮は中古』と値踏みされる。
そういった価値観は、まだまだ根強い。
売り手である私どもも『お値打ち感』が先行し、素晴らしいクラシコウェアを単なる古着から脱却させれられない日々を経験しました。クラシコを一番理解しているはずの私どもが、”日本流の”価値観を意識しすぎたのは、反省すべき点です。クラシコは、着る人が変わっても、クラシコなのです。
私どもはその原点に立ち返り、現在商品を扱っています。
モノを大切に受け継ぐ価値を、古着という価値観を一歩超えて伝えるのも仕事かなと。
当店のスタンスも今一度見つめなおし、商品一つ一つへの愛情を込めて、説明や発信を心がけています。
今ここにある奇跡、ヒストリーも全て『代えがたい価値』として。
お値打ちなのは勿論なのですが、『それ以上』の出逢いがこれらの服にはあると信じ、当店は取り扱っています。
ひと針ひと針、丹精込めて形作られた服たち。
歴史を、文化を、貴方が受け継ぐ。
それが当店が取り扱う商品です。
今後とも当店をよろしくお願い致します。
Artigiano-Tokyo
受け継ぐ。 いいですね!
日本の着物などは受け継ぐことが多いですし職人さんの世界ならば代々職の道具も手直ししながら受け継ぎますものね。
葡萄の籠バッグなのどは150年もつ物として代々受け継がれると聞いております。
着物も古道具も本当に良い物は手直しして自分の側に置きたいですよね。
本来、日本人の物を大切にする心と昨今のサスティナブルはとても共通するところありますね。
もちろん受け継いでもらうためにも日々のお手入れも欠かせませんけれど。
より良い状態で、より良い使い心地な物に出会うと幸せになりますものね。
コメントありがとうございます。
私達はまさに受け継ぎ受け継がれるべき文化を纏う洋服を
人から人へ橋渡しすることを志事としております。
男性のビジネススタイルのスーツにそのような伝統と文化を宿すものがあるという
こともほとんど知られていないので、とてもやりがいがあります。
日本古来の着物も受け継ぎ受け継がれるべき文化服ですが、
着用シーンが限定的なのが難しいところですね。