モーラ家のパンツの凄さを解説

Ciao!東京駅前店の小山です。

前回ご紹介した通り、ナポリのパンツ職人一族モーラ家はSartoria Costantinoのパンツ以外に自社ブランドのAntico PantaloneやLe Spadeも展開しています。そのトラウザーズを詳しく見てみます。

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このクラスのトラウザーズは生地がアイロンによって大きく曲げられています。こちらのパンツ↓も格子柄が大きな曲線を描いているのが分かるかと思います。

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これがもし、型紙に沿って生地を裁断して縫い合わせただけだと直線になります。この曲線の膨らみによって動きやすく、座った時も窮屈に感じません。

また、とても繊細なハンドステッチが腰から裾まで続いています。繊細なので写真で分かりにくいですが・・

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ボタンホールももちろん手かがりです。

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そしてなんと言っても特徴的なのが股下からお尻にかけての縫い方です。

言葉で説明するのが難しいのですが、やや太めの糸を使い、緩く、3歩進んで1歩下がるような縫い方をしています。意味不明ですか?すみません、、とにかくこの縫い方によってテンションがかかっても力が逃げるようになっています。

Antico Pantaloneの縫い目

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Antico Pantalone反対側から

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Le Spadeの縫い目

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Le Spade反対側から

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緩く縫ってあるので、力を加えなくてもこのように↓隙間が見えます。

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このようにモーラ家のパンツは、有名どころの既成パンツブランドと比べても次元が異なります。

Ciao ciao

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