連載【はじめてのナポリ仕立て①】ルチアーノ(旧ラ ベラ)の魅力

こんにちは。
Artigiano-Tokyo Ginza(東京銀座店)です。

今回は新連載として、
初めてナポリ仕立てに触れる方に向け、
お勧めのブランドをご紹介していこうと思います。

内容は、以前東京銀座店の公式サイトに
掲載したものを再構成しております。

今回はこの連載に載せる予定のサルトリアが
丁度2月に多く入荷が御座いましたので、
タイミングも良いかなと思っています。

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当店はナポリ仕立ての中でも本格的なビスポークの
ヴィンテージ個体を得意としていますが、
同時に本格ナポリ仕立てを既成品として仕立てている
ブランドも非常に得意としております。

実は伝統的なナポリ仕立てを既成として扱っている
ブランドは数えるほどしかありません。
※多くは現代的なマシンメイドを併用しており、
ナポリ仕立てか?と問われたら返答に困るブランドも
それなりに存在します。

本来ビスポークでしか実現し得なかった
『ナポリ仕立て』。
そのクオリティを既成で行うこと自体が
イレギュラーなのです。

そんな中、手業に頼るナポリ仕立ては
ビスポーク個体が高く取引される傾向にあります。
一般的なヴィンテージ&USEDが既製品の
レアモデルに人気が集中することを考えると、
その価値基準の逆転は面白い点です。
しかし裏を返せば、クオリティの高い、
ビスポークに近い手順を踏んだ手縫いを貫く
ナポリ仕立ての既成ブランドは、
確実に狙い目となっています。

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中でも”オラッツィオ・ルチアーノ”は、
その本格的なナポリ仕立てに対し
特にリーズナブルな価格で手に入れられる
ブランドに挙げられます。

ルチアーノは日本最高峰のセレクトショップ
『ストラスブルゴ』で長年展開されたことから、
国内での知名度も比較的高いサルトリアです。

ルチアーノは手間暇かけた
ハンドメイド(手業)”らしさ”を前面に出した
ナポリ仕立てが特徴です。
ナポリの伝統的な仕立てを踏襲しつつ
グラマラスなハウススタイルで、
基本的な設計を大きく変えていません。
そのため、30年ほど前の個体でも、
今着てもモダンで格好良いディティールです。これはナポリ仕立て自体が
『地域の伝統文化の連続の中でモダンが生まれる』
という*ヴァナキュラー・モダン的な考えの中で
育まれたイレギュラーなモダンスタイルであり、
時代とともに風化するモダンとは
一線を画していることに由来します。

*ヴァナキュラー ・モダン
土着の文化と先進要素が融合しその地域の
独自性を帯びたモダン様式を指す。例: 北欧家具
主に家具や建築分野で用いられるが、
ヴァナキュラーという言う単語は元々
一般的な形容詞である。
参考: 美術手帳「ヴァナキュラー」

ルチアーノの大まかな特徴としては
・強めのメリハリ感
・モダン(現代的)でスタイリッシュなテイスト
・ナポリらしいハイゴージで目線の高いジャケット
・シャツのような肩回りのハンドメイド感溢れる表情
・パンツはあくまでクラシックなディティール
などが挙げられます。

近年のルチアーノのモノづくりは構築的なテイストを
強めていますが、
その小回りの利く器用さは高い技術の裏返しと言えます。

その中でも、手縫いによるいかにもナポリっぽいハンド感を
堪能したいのであれば、ラベラ名義や古めの個体を
中心にお選び頂くのが間違いないかと思います。

とりわけヴィンテージモデルは、
コストパフォーマンスに優れたナポリ仕立ての
筆頭に挙げられます。
初めて本格仕立てに手に取る方にとっては、
10万円台前半から中盤でオール・ハンドメイドの
ナポリ仕立てを手にできる貴重な存在です。
オラッツィオ・ルチアーノのヴィンテージタグには
『La Vera Sartoria Napoletana』
(通称: 『ラベラ』)と表記されています。
これが旧タグです。
※本文では旧ラベラも『ルチアーノ』として
ご説明差し上げております。

当店はこのラベラ名義の在庫が充実しております。

”良い”ナポリ仕立ては、
そのリラックスした抜け感とは裏腹に、
3次元的な立体感・構築感がほのかに
垣間見える高度な仕立てとなっています。
カーディガンのようにただただ
生地感に頼ったジャケットとは異なり、
満開の花のような膨らみが大切だと
当店は考えています。

ラベラはこの”良い”ナポリ仕立てを守る、
ナポリ仕立ての良心的存在です。長らく
『世界のより多くの人にナポリ仕立てを』
と低価格で取り組んできたルチアーノですが、
近年は様々な理由で高価格帯のブランドへと
変貌を遂げています。

新興サルトリアの低価格路線もあり、
大御所として大成したルチアーノは
その一つの役割を終え、
次のステージに向かい始めたと言えます。

ルチアーノはヴィンテージの価格帯もあって、
本格クラシコの入門的立ち位置でも語られますが、
間違いなくナポリ仕立ての芯を捉えた一流どころです。
2000年前後、日本に上陸したルチアーノを求め、
多くのビジネスパーソンが仕立てに足を運んだ

事実が実力を物語っています。

当店は現地でのルチアーノ氏との出逢い、
そして90年代に初めてルチアーノの仕立に触れた
あの感動を原動力に数多くのルチアーノの個体を
取り揃えています。
サイズもまんべんなく取り揃えているほか、
近年に仕立てられた個体も豊富に御座います。
ワードローブとして相応しい1着が見つかると思います。

ルチアーノのヴィンテージ品は、
是非一度当店にご相談ください。

Artigiano-Tokyo

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