Orazio Lucianoのボタンホールの個性から見えるもの

Ciao!東京駅前店の小山です。

前回ご紹介したOrazio Luciano(旧 La Vera Sartoria Napoletana)ですが、そのジャケットの見た目で特徴的なのはボタンホールです。

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まずはこの立体感を見てください(上と下の写真)。手かがりのボタンホールはミシンに比べて立体的になるのが特徴ですが、Orazio Lucianoの立体感はその中でもトップクラスです。

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下の2枚の写真はミシン縫いのボタンホールです。このようにとても規則正しくはありますが立体感が全くありません。

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Orazioの正面から見た表情はこんな感じです↓手縫い感がすごく主張していますね。

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こちらはCesare Attoliniです↓もちろん立体的ですが、Orazioに比べると優等生的な雰囲気です。

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そしてオラッチオ・ルチアーノ氏がマスターテーラーを務めていたKitonはこちらです↓AttoliniとOrazioの中間的な雰囲気でしょうか。

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ラペルのボタンホールは特に目立つので、やはり手かがりはいいですね。Orazioはここも特徴的で、袖と同じ15㎜幅になっているのが他ブランドと異なる点です。通常は20㎜幅です。

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ボタンホールの表情は職人さん一人一人の個性が出やすい箇所です。Orazio Lucianoは自身の工房で仕立てており、技術の伝達もサルトリア内で行われているからこそ可能な個性なのでしょう。

Ciao ciao

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