buongiorno~comestai!?
さてさて、ナポリ仕立てファンの皆様お待たせしました!
いよいよ ナポリ仕立てサルト職人の四天王、あるいは五傑と崇められる最高峰サルトフィニート達が登場して参ります。
本日は2人のマエストロが登場。
まずは、欧米で名を馳せ、満を持して日本でも展開が始まった”sartoria solito サルトリア ソリート”です。
昨年に続き再訪。今夏も現当主ジェンナーロ氏が我々を温かく迎え入れて下さいました。
世界的に名前が知られている重鎮サルトリアにもかかわらず、
家内手工業のような小さな工房。
数名の熟練職人の丁寧な手仕事から究極のクラシコイタリアが生み出されます。
既成服は一切作らず、生産はビスポーク注文服のみということからも、
スーツの本質にこだわり妥協を許さない価値観がうかがえます。
ここでソリートの系譜を少し解説します。
2代目ジェンナーロ氏の父ルイジ氏が創業者で、その師匠はかの伝説のサルト~ヴィンツェンツォ・アットリーニ。
そう、そのハウススタイルにアットリーニの血が流れているのです。
ソリートのハウススタイルは究極のコンサバ。 やみくもに目立つことのない普通のスーツスタイルを世代を超えてどこまでも追求して極めていこうとする寡黙さが工房にもスーツにも宿っているようでした。
ちなみに、少数のみですが当店でもソリートの稀有な作品を間もなく高コスパでご紹介しますので、お愉しみに!
続きましては、こちらも世界中に顧客を持ち、20年ほど前から日本でも定期的にトランクショーで来日している親日家、御年80歳のマエストロ”ヌンツォ ピロッツィ”氏率いる”sartoria pirozzi サルトリア ピロッツィ”です。
こちらはこの夏初訪問。現当主ヌンツォ氏が我々を温かく迎え入れて下さいました!
こちらのサルトリアも世界的に名前が知られている重鎮サルトリアにもかかわらず、
仕立て職人総勢10数名の比較的小さな工房。
既成服は一切作らず、生産はビスポーク注文服のみ。
やはりスーツの本質にこだわり妥協を許さない価値観がうかがえます。
ここでピロッツィの系譜を少し解説します。
ヌンツォ氏は仕立て職人の街ナポリ郊外カサルヌオヴォに生まれ、10才からその道に入ります。
アンジェロ ブラーシ、ヴィンチェンツォ アットリーニ、ルビナッチなどナポリの著名サルトリアで働き、ナポリ仕立ての神髄を学んでゆきます。それが後に彼の強みとなります。
1970年に独立、実弟とともに自身のサルトリアをナポリで開きます。
ピロッツィのハウススタイルは身体に沿った立体感をグラマラスかつモダンに表現するに長けたスタイル。品格のある色気を纏えるスーツです。
現在ではKitonで既成服を学んだ息子のドメニコ、娘のジョヴァンナも経営に参画し、明るい未来があるサルトリアです。
ちなみにpirozziも少数のみですが、当店でその貴重な作品を間もなくリーズナブルにご紹介しますので、どうぞお愉しみに!
次回はいよいよ、泣く子も黙るあの”生き神サルト”登場です!