【お買取り査定に出される前に】当店でお買取りできるお品、出来ないお品について

こんにちは!
Artigiano-Tokyo Ginzaです。

日本経済新聞に掲載頂いてからというものの、当店へのお買取り依頼が大変増えました。

当店としてもこのように多くの方に注目頂けたのは大変嬉しく、ご用命賜りありがたい状況です。
それと同時に、中にはせっかくお持ち込み頂いたもののお買取りが難しいお品もあり、お客様のご期待に沿えないケースも増えております。

以前より
『イタリアの服なら買い取ってくれるんじゃないの!?』
『クラシコというジャンルが何を指しているのかわからない!』
というお声も頂戴していまして、当店としても今一度説明が必要な時期かと思います。

最近多いのは、アルマーニやグッチなどの『モードブランド』や『デザイナーズブランド』、イタリア生地で仕立てた日本製スーツ、”メイドインイタリア”を冠した靴のお持ち込みです。
結論から申し上げますと、これらのブランド(ジャンル)は、当店でのお買取が厳しいお品となります。

当店の主な取扱いブランド(=お買取り可能なブランド)の名前は、【こちら】に掲載されております。

上記リンクをご覧頂くと、日本人の多くが知る高級ブランド:GUCCIやアルマーニ、プラダ、ドルチェ&ガッバーナやフェラガモ、エルメス、ラルフローレンといった『ハイブランド』や『デザイナーズブランド』の名前がないことに気が付かれると思います。

なぜ、お買取りブランドやジャンルで線引きしているのか?
その理由についてこちらに纏めます。

当店が取り扱うUSED&VINTAGEスーツやジャケットは、クラシコウェア、またはクラシコイタリアと呼ばれる、『仕立て職人によるハンドメイド(手縫い)を主軸とし、イタリアの伝統にのっとり仕立てられたクラシックなお品』となります。

具体的には、1986年にフィレンツェで創立された『クラシコイタリア協会』に加盟する(していた)ブランドが中心です。
※クラシコイタリア協会とは、『真の意味でメイド・イン・イタリア(=イタリアの高度な伝統的手工業技術と職人)を守ることを目的に、高級メンズファッションブランドだけで構成された協会です。

元々、イタリアのスーツづくりは、日本の着物づくりや伝統工芸に相当する『国を代表する服飾文化』の一つです。
イタリアの大統領を始め、要人や著名人はイタリア国内の著名な仕立て職人が仕立てた”クラシコ”スーツを身に纏います。つまり、クラシコイタリアは自国の誇りそのものです。

(当店はイタリアの文化や、世界に誇る服飾技術に惚れ込み、その素晴らしい文化を服を通して多くの方に知ってもらおうと、『クラシコイタリア専門店』を始めました)

伝説の仕立て職人の一人となった、ソリート氏の作品。クラシックとスポーティが融合したそのオーラは、圧巻。

話を戻します。実は、冒頭で述べたハイブランドは、この『クラシコイタリア協会』には加入していません。

これらの洋服ブランドは、デザイナーや流行(モード)をもとに服作りを行うブランドで、
イタリアを代表する世界的ブランドであるのは間違いありません。
しかし、『伝統を重んじる”クラシコ”イタリア』とは全く異なる立ち位置です。
つまり、ジャンルそのものが違います

料理屋に例えるなら、前者が時代によって料理を変える高級創作料理店。後者が地元で代々続く老舗の伝統料理店。といったところです。

前者のハイブランドのお洋服は、主に流行に基づいてお洋服を作っています。
そのため、流行が過ぎて何年もたつと、お値段をつけること自体が非常に難しくなってしまいます。
たとえ名だたるブランドであっても…です。

国内縫製のパターンオーダースーツも、名だたる仕立て職人を除けば、その方の体型に合わせた『だけ』の場合が多く、”伝統工芸”や”作品” ”仕立ての良さ”としての価値が付けられません。
このあたりは、着物と全く同じです。

国内のオーダースーツの場合、生地の良し悪しや生地の製造国も、お買取り額にほとんど反映されません。基本的に、国内のオーダースーツはご自身の手を離れる際はお値段が付かないもの、とお考え頂くのが良いかと思います。

それに対し”クラシコイタリア”のお洋服は、文字通り
次の世代に託すことも見越して作られる究極の仕立て品』です。
時代が移り変わっても、そのシルエットは殆ど変化しないのが特徴です。

Kiton-キートン-のカシミヤ3ピーススーツ。数十年経っても、そのシルエットが時代遅れになることは決してない。

一張羅に相応しい最高の素材と職人の最高の技術が注ぎ込まれています。
これが、当店がクラシコイタリアのお洋服=クラシコウェアを買い取れる大きな理由です。

当店は、高価ブランド買取や、旧来のリサイクルショップとは一線を画したお店を標榜しております。

他店様が値段をつけられないクラシコウェアに特化したお店だからこそ、
世界三大重衣料の
『Brioni(ブリオーニ)』
『Kiton(キートン)』
『Attolini(アットリーニ)』
を始めとしたクラシコウェアは全力で買い取らせて頂きます。
クラシコイタリアのジャンルの取り扱いはどこにも負けない自信があります。

また、当店が店頭で取り扱わないハイブランド品に関しましても、例えば当店が販売する商品をお買上げ頂く際、『お下取』としてお持ち込み頂ければ、お値段が付けられることもございます。

『クラシコウェアを着てみたい!』
『クラシコイタリアという世界を体感してみたい!』
という方は、お下取システムを使って是非当店でクラシコデビューを飾って下さい。
その別次元の着心地・美しさに、きっと感動するはずです。

今回は、『当店が買い取れるもの・買い取れないもの』のお話でした。

 

Artigizno-Tokyo Ginza

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