「STEFANO BEMER(ステファノ・ベーメル)MTO注文靴会」2日間の濃密な時間を終えて。

Buongiorno! Tutti.

Artigiano ciao 代表の丹下です。

先日10月31日(土)・11月1日(日)の2日間にわたり、東京銀座店にて「STEFANO BEMER(ステファノ・ベーメル)MTO注文靴会」を開催いたしました。

イベント要綱はこちら⇒いよいよ「STEFANO BEMER ステファノベーメル MTO注文会」が実現します! | Artigiano ciao

 

長年、私自身が思い描いてきたこの催しに、お馴染み様・顧客様・ご新規様まで多くのお客様がお越しくださいました。

ご来店くださった皆さま、ステファノベーメル靴職人の坂東さん、そして関係者の皆さまに、まずは心より御礼申し上げます。

初のStefanoBemer × Artigiano ciaoコラボ注文靴会イベント

 

“足の観察から始まる、一足の靴を仕立てる物語。”

注文会の最初の工程は、フィッターによる足の観察・計測です。

Stefano Bemer フィレンツェ本店から来日した坂東雅子氏が、お客様の足元に膝をつき、足を触り、仮靴との相性を確かめてゆきます。

Stefano Bemer最古参熟練靴職人の坂東雅子氏

足の形、長さや幅、甲の高さ、指の収まり方、そして立ち姿。

数値だけでは語れない「その方の足」を、手と目で確かめていく時間です。

素足の観察や触診

素足の採寸風景

既成靴の試着は、あくまで「既にある形」に足を合わせる行為です。

一方、足の観察・計測から始まる注文は、足に靴を合わせていく行為。

この違いは、実際に靴を履き込むほどに明確になっていきます。

仮靴との相性確認

 

“革を選ぶという、至福の悩み。”

計測のあとは、革選びです。

ベーメルの革見本は、リボンで束ねられたスワッチが無数に並び、手に取るだけでも心が躍ります。

ボックスカーフの端正な艶、スエードの柔らかな表情、グレインレザーやクードゥなど独特なシボ模様を持った個性的な皮革。

そして今回、当店のために特別にご用意いただいたチンギアーレ(猪豚革)の11色。

テーブルに積まれた革見本

テーブルに積まれた革見本

革見本を手に取る様子

革の表情は履き込むほどに育ち、年月とともにその靴だけの表情へと変化します。

10年後にどのような色艶になるのか…そこまで想像しながら一枚を選び抜く時間は、お客様それぞれの美意識が立ち込める、とても豊かな時間でした。

 

“ビスポークへの扉を開いて。”

今回のご注文のなかには、長年にわたり既製靴が足に合わず、悩みを抱え続けてこられた方が、思い切って木型から作製する「ビスポーク」に挑戦されたご注文もありました。

靴が合わないという悩みは、周囲に理解されにくく、ご本人だけが長く抱え込みがちなものです。

その方が「ならば自分の足から作ってみよう」と決断されたこと。

その瞬間に立ち会えたことは、世界の一流靴を扱う者として何にも代えがたい喜びでした。

 

“皆さまの、期待に満ちたご表情。”

お選びになった一足について語られるお客様のご表情は、どなたも本当に晴れやかでした。

新しい体験への高揚感が、会場となった東京銀座店全体を明るく包んでいたように思います。

完成品の納品は、来年春頃の予定です。

どのような一足に仕上がるのか、お客様も私たちも心待ちにしておられることと思います。

私もお客様方と悦びを共有できること今からとても楽しみです。

店頭に並ぶBemerの既成モデル達と革サンプル

 

“店頭に並ぶ、ベーメルの靴たち。”

会場となった銀座店には、ベーメルの既成靴やサンプル靴も数多く並べておりました。

ドレスシューズだけでなく、ブーツ・ローファー・スリップオンまで、同じ工房の仕事とは思えないほど表情豊かなラインナップです。

ご注文を悩まれる際に、実物を手に取り、当店の豊富な既成靴ラインナップに足を入れて確かめていただけたことも、この催しの大切な要素でした。

 

“結びに。”

靴を「買う」ことと、靴を「仕立てる」ことの間には、思いのほか大きな隔たりがあります。

足と向き合い、革と向き合い、自分自身の好みと向き合う。

その過程すべてが、完成した一足への愛着を形づくっていくのだと、改めて感じた2日間でした。

 

ご注文いただいた皆さま、納品まで今しばらくお待ちくださいね。

春にお届けできる日を、私たちも楽しみにしております。

また、今回ご都合がつかなかった方、これから興味を持たれた方も、ぜひお気軽にご相談ください。

今後の機会についても、決まり次第ご案内いたします。

 

StefanoBemer × Artigiano ciaoコラボ注文靴イベントが再び実現できること、

そして、そこで皆様の笑顔と出会えることを願って。

Artigiano ciao 丹下 徹

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