【Monthly Archive ”6”】『伝説は、北にある』 by東京銀座店

こんにちは。
東京銀座店(Attigiano-Tokyo Ginza)です。

当店が保有する本格クラシコイタリアの
『本丸』として機能する名古屋本店に対し、
東京銀座店は『発信の場』として機能しています。

月毎のピックアップ特集として、
ハンガーラック1台を当店の貴重なコレクションで
埋め尽くす
『Monthly Archive(マンスリー アーカイブ)』。

『日本一のクラシコ屋』を標榜する当店の在庫数は
非売品を含めればゆうに1000点を超えます。
それらは、オーナーが情熱を注ぎ、
あらゆるパイプを駆使して世界中から集結させた、
クラシコ洋品の『アーカイブたち』でもあります。

その名の通り、それらは単なる商品に留まらず
クラシコの世界を掘り下げる貴重な”資料”であり
”記録”でもあります。

特定ブランドやテーマを基にクラシコの
足跡(そくせき)を追うのが当コレクション。

そして、それらのアーカイブを実際に見て、
触れて、『歴史を、ヒストリーを買う』
ことができるのが、
当コレクションのコンセプトであり、
東京銀座店の醍醐味でもあります。

歴史を纏う。文化を纏う。

クラシコの神髄とは何か?を
洋服を通して後世に語り継ぐのが、
クラシコのUSED&VINTEGE SHOPの
先駆者である当店の役割だと感じています。

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前回までの数か月は南イタリアの入門ブランド
(マシンメイドファクトリー)がテーマでした。

今回は北イタリアのミラノへと北上し、
再び『本格クラシコ』にクローズアップします。

今月のテーマは、
『偉大なるサルト、北にあり。』

いまや貴重な存在となってしまった
”ミラノ仕立て”。

※画像をクリックすると本国サイトに飛びます。

今回は、ややマニアックなお話になります。

北イタリアには時代を超えて”伝説”と呼ばれる
仕立て職人が存在しました。
その最たる人物が『ドメニコ・カラチェニ』です。

サヴィル・ロウのスーツを、現在のイタリア流の
仕立てに昇華させ『クラシコ・イタリア』の
礎を築いたまさにその人がドメニコ・カラチェニ。
20世紀初頭のイタリアの仕立て職人の頂点です。

ドメニコ・カラチェニは元々ローマに創業し、
その後ドメニコ氏の一番弟子の名を冠するサルトリア
『ジャンニ・カンパーニャ』に統合されますが、
現在でも北イタリアを代表するサルトリアです。

中央イタリアのローマ仕立て=ローマンスーツは
その力強く堂々としたスタイリングから
『パワースーツ』と呼ばれますが、
『イタリア全土の中から”パワースーツ”を選べ』
と言われたら、当店スタッフなら北イタリアの
品々に手が伸びます。

それほどまでに、ミラノ仕立ての服は
洋服好きにとって特別なものなのです。

ゆえに、クラシコイタリアだけでなく、
『洋服好きがクラシックスタイルを突き詰めると
一度は北イタリアに辿り着く』と言われています。

しかし、南~中央イタリアのブランドに対し
北イタリアのサルトリア(仕立て屋)が
クローズアップされることは殆どありません。

注目されたとしてもベルベスト等の
ファクトリーブランド系が殆どです。
一体何故なのでしょうか?

これには
『莫大なコスト』『失われた職人と技術』
という、
クラシコ界の大きな”損失と課題”が影響しています。

北イタリアは豊かになると共に
物価指数が大幅に上昇しました。
それ自体は本来歓迎されるべきことですが、
人件費の高騰で他地方に比べあらゆるモノの
価格が高くなりました。
勿論、衣料品も例外ではありません。

あまりこういう言い方はしたくありませんが、
結果として、人件費が安く”コスパ”に優れた
他の地方のイタリアブランドが、バイヤーたちの
選択肢にとって代わられていきます。

時を同じくして、
“北の名匠”と呼べる重鎮サルト(仕立て職人)が
次々と逝去していきます。
北系ブランドの希少性とカリスマ性だけでなく
担い手がおらず生産体制を確保できない点も
価格上昇に拍車を掛けました。

結果として暖簾も下げざるを得ないほど
サルトリアの世代継承が厳しく、
衰退著しい地域となってしまいました。

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そんな貴重なミラノ仕立て。

当店は過去の遺作を含め、
あまりに稀少ともいえる
『宝箱』を今回、開放します。

今回の特集では、
『ジャンニ・カンパーニャ』
そして冒頭の
『ドメニコ・カラチェニ』

北イタリアの天才サルトの名を冠するブランドに
スポットを当ててご紹介します。

ブリオーニが
『既成スーツのパワースーツの最高峰』
なら、北イタリアの品々はさながら
『ビスポーク界最強のパワースーツ』。

ミラノ仕立てを一言で表すなら
『圧倒的な構築力』。

スーツ単体で見ても圧倒されるような
目に見えない『圧』を感じます。

サヴィルロウの『鎧』のようなスタイルそのもの
にもかかわらず、イギリスの仕立とは全く異なる
アプローチでその姿を再現しています。

今回のテーマでは、
なぜこれほどまでミラノ仕立ては人々を魅了するのか?
その『オーラ』とDNAはどこに宿るのか?
を掘り下げていきます。

当コラムでも、期間中は実物画像を基に
複数回に分けて紹介してまいります。


生前のドメニコ・カラチェニ氏。
出典:GENTLEMAN’S GAZETTE

 

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さて、次は後半です。
毎月恒例となっております
名古屋本店オーナーの来店期間ですが、
今回は

6月24(金),25(土),26(日)』の
3日間となります。

ところで、当店代表の丹下徹氏とは何者?
服屋のオーナー?髪の長いおじさん?
と疑問に思っている方も多いと思います。
改めてオーナーの遍歴についてご紹介差し上げます。

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【丹下 徹 (タンゲ トオル)】

Artigiano ciao 代表 兼バイヤー。服飾コーディネーター。メーカーで自動車内装技術者として研究開発を行う傍ら、服・靴好きが高じクラシコ品を収集する中でそのUSED需要に着目。国内で先駆けてクラシコ・イタリア専門のネット販売業を開始。
開発職を辞したのち、2009年に名古屋栄にクラシコ服USED専門店
『アルティジャーノ』をOPEN。2015年には2号店となる『アルティジャーノ 東京駅前店(日本橋)』をOPEN。
その後店名を『Artigiano ciao』に変更
現地イタリアの仕立て屋・靴職人やバイヤー・国内コレクターとの独自のコネクションを構築する中で、一般的なリサイクルショップや古着屋とは一線を画すラインナップと経営方法を展開。
現在はファッション講師やスタイリストとしても全国規模で活躍。NHK文化センター・
中日文化センター、ラジオ番組など、若年層からシニア層まで幅広く『装い』に関する解説や講義、コーディネートを行う。
2020年、名古屋本店を名駅エリアに移転し店舗面積を大幅拡大。1階を応接間、2階をフィッティングルームとするサロン形式で運用開始。
2021年、東京駅前店の移転を機に『ヴィンテージウォッチWhite Kings』とのコラボ店を銀座1丁目にOPEN。現在に至る。

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丹下は洋装店のオーナーに留まらず
全国紙や各種媒体・公的な講演などで
名実ともにセミナー講師、服飾コーディネーターとしての実績を有します。

これらはありがたいことに、お招き頂いた主催者様の
ご厚意で有償の場での講義を賜っていますが、
在店期間中はこれらのコーディネートや情報提供は
もちろん無料です。

クラシコ・イタリアのUSED&ヴィンテージ品、
そしてその『本質』に触れてきた機会・経験は、
国内随一と自負しております。
当店でお洋服をご覧になりながら、
紳士ファッションにおける疑問点や
オーナーとお話したいことなどあれば、
ぜひその思いオーナーにぶつけてみてください。

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そして、お馴染み、
『TRADE UP FAIR(トレードアップ・フェア)』
も、今月も2日間限定で開催します。

お客様のお手持ちのクラシコ・ウェアを、
名古屋本店オーナー丹下がその場で査定し
お買取りいたします。

そしてこのイベントでは
お手持ちのクラシコ系の衣料品をお下取りに出し、
当店が厳選を重ねたナポリ仕立てを始めとする
『超本格クラシコ』へと”トレードアップ”する
ことができます。

下取りによるお買い換えの場合、
買取単体より査定額が大幅にアップいたします。
月に1度だけのスペシャルなイベントですので
是非ご活用ください。

今回もご来店をお待ちしております。

 

Artigiano-Tokyo

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