こんにちは。
Artigiano-Tokyo Ginza(東京銀座店)です。
前半はステファノ・ベーメルについて取り上げましたが、後半はイタリア靴の王様とも呼ばれる「シルバノ・ラッタンジ」についてご紹介します。
ラッタンジは「ジンターラ」名義の靴がよく知られていますが、最高峰のモノ作りとして当主の名前を冠したトップブランドが「シルバノ・ラッタンジ」です。
※「ジンターラ」は現在セカンドラインとしての立ち位置ですが、元々は彼自身が興した工房を指すものでした。
靴界において天才の名を欲しいままにしているラッタンジの作品は、変幻自在な製法とパターンから生み出される、ある種の工芸的なモノ作りが大きな魅力です。
実際、一つの工房でここまで多彩な仕立て方法を提供するのは、ラッタンジくらいではないでしょうか。
「ジンターラ」で一躍有名となったベンティベーニャ製法のほか、グッドイヤーウェルテッド、ハンドソーンウェルテッド、ノルベジェーゼなど、一見すると製法だけでラッタンジの靴だと判別するのは難しいでしょう。
ラッタンジの靴は最高峰のパフォーマンスをもって作られており、すべては個々の顧客のために、最高の仕立てを提供するためのビスポークの経験が反映されています。
また、作品に共通するのは「フェラーリ」に喩えらえる、うねるようなシルエットです。
ラッタンジは非常に高額なため、フェラーリはその比喩表現と思われがちですが、それだけではありません。
うねるようなシルエット、地を這うように伸びるノーズから、甲にかけて駆け上がる躍動感、ヒールカップ(踵)に向けて収束する流れ。イタリアンスポーツカーを横から眺めているような、あの興奮と官能的な感動がラッタンジの靴には宿っています。
今回のイベントではシルバノラッタンジの靴が大量集結。
ステファノベーメルと並び、過去最大規模の在庫数となっております。
是非それぞれを履き比べ、最高の1足をお選び頂けたら幸いです。
Artigiano-Tokyo Ginza