【あの Costantino にビスポークスーツをオーダーの巻】

Buongiorno!

暑い夏もようやく和らぎ、ファッションパラダイスの秋が近づく時期となりましたね。

このたび、ミシュラン⭐︎獲得ピッツェリア店ベッラナポリオーナーであり服飾評論家の池田哲也さんにご紹介いただきまして

ナポリの有力サルトリアCostantinoにビスポークスーツを注文しました。

その過程を記します。

① 採寸と生地/仕様選定(‘24.3月東京にて)

生地;Fintex London ヴィンテージウール生地・ミディアムグレー小千鳥格子柄

仕様;一通り希望出してハウススタイルとの相性すり合わせ

⇒この時にオーダー主の知識と経験を総動員させて打合せします

{JKT}

シングル3B段返り

ラペル幅9cm

袖付けマニカマッピーナ(カミーチャ)

胸バルカポケット

腰パッチポケット

サイドベンツ

{PT} 

ロングストラップのベルトレス

ボタンフライのパンチェリーナ

1アウトプリーツ

裾幅18.5 cm

ダブル幅5cm

②仮縫い(‘24.6月東京にて)

JKT/PT共に形にしたものを試着して仕様/フィッティング確認。

JKT肩マニカノルマーレ(所謂セットインスリーブ)を勧められて変更

③中縫い(‘24.7月ナポリのアトリエにて)

夏のイタリア仕入れ出張のタイミングでナポリ郊外のアトリエに訪問。

仮縫いから特に変ってなさそうたが…

JKTノルマーレよりマニカマッピーナの方が良さそうとのことで再度変更へ

パターン違うと思うがそんな事できるの⁉︎と思いつつ最初の希望が通りそうで安堵…

PT なぜかショートストラップに(汗)

物理的に無いもの出せないので代わりにサイドアジャスター取付依頼

④納品(‘24.9月東京にて)

JKT肩マニカマッピーナに変更だったのが結局マニカノルマーレのまま(笑)

私の体格やデザインにノルマーレが似合うと判断したのか物理的に変更不可だったのかホントのところは不明。

PT当初サイドアジャスター付きロングストラップのベルトレス希望だったのが最終ショートストラップのベルトループ付きに(笑)

※ちなみにパンツはモーラ製アンティコパンタローネタグ。

→仕様希望の行き違いがチラホラあったものの、修正依頼しても希望通りになるとは限らないし、経験上オーダーはサルトリアのセンス/ハウススタイルにある程度任せた方が良い所に納まるので、細かい事は気にせず気持ち良く支払い済ませて納品受けて記念撮影(^^)

結局のところ”目的”は格好良く着こなせられれば善しなのです。

ラテン系人間バンザイ!

ちなみにcostantino日本上陸25周年Anniversaryとのことで、Scarpinoネーム復刻タグにしてもらいました。

分かる方はクラシコ通です!

【所感】

ビスポークは一般的な常識では考えられないような時間と費用がかかります。

その対価として、3~4回のセッションを通して自分だけの素晴らしい服を手に入れられるそのプロセスは、何にも変えがたい素晴らしい経験となります。

でもやはり、服の知識と経験に裏打ちされた自分なりの判断基準がないとビスポークは難しいです。

それにイタリア人とのセッションは言葉や文化の壁も高く…(汗

毎年イタリアへ渡航して現地を動き回っている人間にでさえです(笑

それでも目指したい高みの領域であり究極の嗜み事。

そんな男のファッション最終地点

”本場のイタリアサルトリアでビスポーク”

へ到達するために、

日頃より知識と経験をコツコツ蓄えたいところです。

当店ではそんな皆様のお力になれるよう、できるだけ時短&低予算でそれらを吸収できる環境を整えております。

ぜひ色々とご相談くださいね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です